これで人類とコンタクトした記録が残っている異星人は世界で数多いが、そのなかでもとびきりユニークな存在といえるのがウンモ星人と呼ばれる異星人だろう。
ウンモ星人が非常にユニークな点のひとつは、理解のあるコンタクティを選んで手紙を投函してきたことにある。彼らが搭乗するUFOが初めて目撃されたのは1967年のことだが、ウンモ星人からの手紙が最初に人類へと届けられたのは、それよりも5年程早い1962年。スペイン・マドリード在住の神秘主義者フェルナンド・セスマという人物への投函だった。セスマへの手紙をきっかけに、ウンモ星人は世界各地の人々に手紙を投函し始めた。その総数は6000通以上ともいわれ、投函先は、フランスの著名なコンピュータ科学者で映画「未知との遭遇」のモデルにもなったジャック・ヴァレーをはじめ、アメリカ、イギリス、フランスなどの科学者、UFO研究家など世界的規模に広がっている。手紙を出す場所もその都度異なり、スペイン、イギリス、フランスやオーストラリアなど、消印はバラバラだった。手紙は解読不能なユミット文字で書かれた部分と、地球の協力者によるタイプの部分があり、頭書きには「UMMOAELEWEE」という表現が必ず使われていた。やがて、これは「ウンモ統一政府」を意味するとされた。
ウンモ星人が搭乗する円盤型UFOもユニークだ。機体に大きく感じの「王」に似たマークが刻印されているのだ。この王マークUFOも世界各地で目撃証言があるが、最も有名なのが1967年6月1日にスペイン・マドリード郊外のサンホセ上空を飛行している写真だろう。別地点から複数の目撃者が出たこと、複数の人により撮影されたこと、王マークが鮮やかに浮かび上がっていることから、有力なUFO写真とされた。しかし、1977年に最新鋭の科学的分析で、糸でつるした模型のUFO写真であることが解明されている。