怖話アワード2017年4月受賞作品発表/怖い話投稿サイト怖話（こわばな）

怖話アワード

4月1日から4月30日の間で、最も人気のあった怖い話を決める怖話アワードの受賞者が決定いたしました！

2017年4月怖話アワード受賞は「叫び声」

すでに退会している元ユーザー様の作品ですが、2017年4月の怖話アワード受賞作品は「叫び声」です！

その日、私は酷い風邪を引き、仕事を休んで朝からベッドに横たわっていました。
熱は39℃を超え、普段低体温の私は、『もうこのまま死ぬんじゃね？』なんて思いながら、熱い身体に反して起こる壮絶な寒気に苦しんでいました。
ヘビースモーカーな私も、流石にこの時はベッドから起き上がれず、かといって寝タバコはプライドに反する。ニコチン切れでイライラも重なり、眠ることも出来ず、痛む節々を緩和させようとベッドの上で頻回に寝返りをうっていた時、部屋のクローゼットに違和感を感じました。いつもキチンと閉めているクローゼットが少し開いていたのです。

夢か現実か。
39度という高熱にうなされている状態での出来事。
普段なら見えないものが見え、聞こえないことが聞こえてしまう。もしそういう状況に遭遇してしまったら、身体が悲鳴を上げているならなおさら「今日は勘弁」と無視したくなりますよね。でも無視した結果。。。えぇ！と心臓が止まるような結末が待っていました。
どこにでもある隙間。クローゼットや部屋の扉が少しでも開いていたら、その先によからぬ世界があるかもしれません。そして万が一同じような状況に遭遇してしまったら、あなただったら無視する？無視しない？ぜひこの作品を読んで考えてみてください！