【1997年】バルジーニャ事件

この事件は、ブラジルヴァルジーニャで発生したとされる宇宙人目撃事件のことである。この事件以前は取り立てて宇宙人の目撃例など皆無に等しい状態であったが、この事件をきっかけに多数のUFO研究家たちがこの街に注目するようになった。事件の詳細としては、1月20日の午前8時頃に消防署へ「奇妙な生物が居る」という通報が入った。消防署員は特に珍しくもないいつもの通報に、現場に向かったのだが、向かった先にいたのは見たこともないような奇妙な生物を目の当たりにすることになったのだ。その生物の身長は1メートル程で、前かがみ気味に直立歩行をしていた。そして特徴的だったのは、東部に3つの突起物があったのだ。さらに目は真っ赤で皮膚は油ぎったような状態で、テカテカしていた。消防署員たちはたじろぎながらもこの生物を捕獲することに成功した。その時ハチのような「ブーン」という低い唸り声を上げていたという。またこの生物は、怪我をして弱っている状態であったため、動きが鈍かったと報告されている。
この生物が捕獲されて以後は周辺区域が封鎖され、陸軍の厳重な管理下が行われることとなった。しかし、まだこれで終わったわけではなかった。
同日の午後3時過ぎに公園の隣り合わせの区画でそっくりな生物が3人の少女によって発見され、通報されることになった。こちらの生物もやはり弱っている様子だったが消防署員によって捕獲されたが、翌日には搬送先の病院で息絶えてしまったという。その検死の様子は多くの人々の見守る中で行われたという記録が残されている。一方最初に捕獲された生物に点いては軍関係施設に連れて行かれたその後の詳細は一切分かっていないという。
生物の正体については一切が謎のままであるが、彼らが宇宙人である可能性は大いにあると考えられる。彼らの乗ってきた宇宙船が見つかったという報告はされていないが、アメリカ軍による情報提供から、UFOがブラジルに墜落したかもしれないとの情報提供があったため、「彼ら」は船を捨てて公園に逃げ込んだのかもしれない。
彼らが乗ってきたとされるUFOが前の夜に撮影されており、「火の玉UFO」などと言われている。関連性は今のところ不明であるが、上空をフラフラと動くUFOらしき物体が確認できる。この後に「彼ら」が発見され大騒ぎになるのだが、時間的なものから見て乗ってきた宇宙船である可能性は高いといえるだろう。また、この事件後数日あまりで騒ぎは収束してしまったものの、世界的に見て珍しい地域での出現に海外メディアはこぞって取り上げた。
そして海外からこの街へ訪れる人の数が急激に増え、グレイ型の宇宙人人形等がよく売れるなど、宇宙人産業として経済的な効果をもたらす結果になった。
この効果に対しては大統領からも「ET」の社会貢献として敬意を評している。
なお、事件の全容については証言のみで、物的証拠と呼べるものはほとんど残されていないという。地元の当局の話では、そのような報道はなされていないとか、海外が誤訳して大げさに取り上げたなどと言われており、ブラジル陸軍もそのような事件には関与していないと否定している。何にせよ、真実は信ぴょう性の云々という形で片付けられてしまっているので、当時の証言や証拠探しなどでも記録がすべて消されてしまっているのかもしれない。
裏ではもしかしたら事実を隠蔽したい国家の思惑があるのかもしれない。