【1978年】トッリーリャ事件

この事件は、1978年12月6日イタリア北西部、ジェノバ地方のトッリーリャ周辺にある別荘をパトロールしていたガードマンのフォーチュナート・ザンフレッタ氏が、地上1メートルほどの地点を浮遊する光を目撃し、不審者だと思い追っていった。すると突然何者かに背中を押され倒されてしまい、何事かと起き上がった彼の背後には、太いチューブのようなものが見えたという。そのチューブの上に向かってライトを当てると、それは3メートルはあろうかという3つ目の怪物のがそこに立っていたのだ。黄色く光るその目、尖った耳、幅60センチはあろうかという頭からは、針のような突起物が多数出ていたという。怪物はライトの光に驚いたのかすぐにその場から立ち去ったが、彼は驚き恐怖のあまり、車へと逃げこみ、その場で気を失ってしまったのだった。
彼はこの時の一部始終の記憶を失っており、目覚めた時には自分が何をされたのか全く覚えていなかったという。そして、こうした場合の記憶をたどる手順として、逆行催眠療法を受けることにより、そのことの顛末を知ることになったのだ。彼が目撃したというその怪物は、彼の体を検査したあと、「第三銀河系」から来たという思念、テレパシーのようなもので伝達されたという。さらに彼は同じように2回に渡って怪物に拉致されていることが判明した。
彼を拉致したという怪物は都市伝説として語られるようになり、「ビッググリーメン」と呼ばれ、今なお謎の多い存在としてその名を残している。この事件の発生した土地であるトッリーリャは、イタリアの国境付近にあるニースという地域から、ローマに向かって海岸線を沿って行くとジェノバという港町に着く。
トッリーリャはここから山間部に向かって3キロほどいったところにある地域になる。地形をよく見てみると、人里離れた地域になっており、周りには民家らしい建物はほとんど見当たらない。
さて、彼のように宇宙人にさらわれたという人物は逆行催眠療法によって失われた記憶を蘇らせる方法を試すと、多くの場合は宇宙人に拉致され、身体検査や異物の埋め込み、はたまた宇宙人との交配など、おぞましいことが行われていることが多々ある。埋め込まれた物質はレントゲンなどによって発見されることが多いため、医師の検査で初めて知ったという人も多い。しかし取り出された物質は地球上に存在し得ないものであることから、すでに疑う余地はないのかもしれない。更には、自分と宇宙人との間に生まれた子供にまで会ったという人まで現れ、衝撃を走らせた。
ザンフレッタ氏が連れて行かれたという第三銀河系がどこにあり、どのような場所なのかは未だに持って不明であるが、彼のように宇宙人にさらわれる事例は多数ある。誘拐する目的は先ほど述べた通りだが、被害者が語った情報によれば彼らは、宇宙人と人類とのハイブリッドを作るためだという。そしてそれは人類と宇宙人を厄災から守るためだとも言われているというのだ。また、宇宙人によって妊娠させられた女性がその兆候に気づき、2~3週した頃に流産した形跡もなく胎児だけが消えていたという事例も報告されている。これらの話が真実かどうかは分からないが、少なくとも全世界で宇宙人に拉致されたという被害者は、もはや数え切れない数にも及び、その被害者の累計はアメリカ本土だけでも一億人にも達するという報告もある。そして、そのおぞましい記憶はすべて失われてしまっていたと口を揃えていうのだ。このような宇宙人による一連の拉致事件のことを「エイリアン・アブダクション」と呼ぶ。