別名:ベネズエラの怪物事件ともいわれる。
1954年11月28日南アメリカ北部に位置するベネズエラの首都カラカスのペタレ区で、
直径3m程度の球形の未確認飛行物体(UFO)から全身剛毛の大きな怪物が出現したとされる事件である。
目撃者はグスターフ・ゴンザレス。友人とドライブの途中の目撃だったそうだ。
怪物は体長90~120cm、凶暴で力も強く、皮膚はナイフを全く通さないほど硬く丈夫な毛皮を持っている。
手には大きなカギ爪がありその手には石をつかんでおり、球形の頭についた目は光っていたそうだ。
UFOには総勢4匹のモノスが乗り込んでいたとの証言がでているが、ゴンザレスもその友人もひどいショック状態に陥っており
その大きさの乗り物に体長1m前後の怪物が4匹搭乗するには少し窮屈に感じられる。
ゴンザレスには長く大きな1本のひっかき傷が残っていたそうだ。

この事件の2週間後の12月10日。
モノスは再びベネズエラに現れる。場所は北西部の町カロラ。
こちらでも直径3m程度の球形のUFOから4匹の怪物が現れ近くで狩りをしていた
へスース・ゴメスの拉致を試みる。一緒にいたロレンソ・フロレスは持っていた猟銃で怪物を殴るが銃のほうが折れてしまう。
命からがら二人は逃げ出すが、前回の事件と同様二人はひどいショック状態に陥っていしまう。

6日後、ベネズエラ、コヘデス州サン・カルロス市において、ヘスース・パスが友人とドライブの最中に
用を足すため近くの茂みに分け入ったところ、大きな悲鳴が上がる。
友人たちが駆けつけると、失神したヘスースが倒れておりその上空には光る飛行物体に乗り込む怪物を目撃している。。

これとよく似た事件が実は1920年に確認されている。
スイス人地質学者のフランソワ・ド・ロワ率いる調査隊がベネズエラのジャングルへと向かい油田開発のための調査をしていたところ、
2頭の毛むくじゃらの生き物と遭遇。怪物は威嚇しながら石や枝などを投げつけてきたという。
一行は銃で応戦し大きい方の1頭を射殺、やや小さいもう1頭は森の奥へと逃走。
射殺された怪物は雌で、身長は150cm前後だったという。
また、尻尾が無いという特徴があり今後の研究のためフランソワは死体の保存を提案するが断念する。

これらの事件の怪物の正体は諸説あるが、最も有力とされているのはクモザル説である。
すべての事件がベネズエラで発生していることからベネズエラに生息するサルを見間違えたのではないだろうかという見解である。
クモザルとは南米の森林地帯にごく一般的に生息している。
これらを怪しい未知の生物として吹聴したものだと考えるのが非常に理論的であるがクモザルには長い尾があるのだが、モノスと呼ばれるこれらの怪物には尾はないとされている。

また新種の類人猿とも考えられており、新種の大型霊長類がベネズエラに生息しているという説も有力である。
1920年のロワ一行は怪物を射殺したのちに写真を撮影しており、その写真を見た人類学者モンタンドンが発表した説である。尾がなく歯が32本であった事などを証拠としている。だがしかし、この説にはまだ証拠が不十分であるため疑問を呈す声もある。
残された写真には尾がないように見えるが、写真を撮る際に尾は切断するなどの細工をされている可能性もあり、持ち帰ったとされるモノスの頭がい骨は調査中のアクシデントにより破損し現存しないとのことである。これでは確かに証明するすべはないと言える。

また、突然変異や何らかの要因により巨大化したとされる説も存在する。
桁外れに大型化した動物としてギュスターブ、帆クジラなどの実例も存在するが頭がい骨が紛失しているためこちらも確かめることができない状況である。