酷暑厳しい中、いかがお過ごしでしょうか。
体調を崩されないよう、皆さまご自愛ください。

さて、夏と言えば怪談。

お題掲示板、夏バージョンを立てましたので、振るってご参加くださいませ。
400字縛りは少々難しかったので、今回は1000字でいかがでしょうか。

ではまず、私から3つほどお題を。

「自由研究」「花火」「すいか」
カイト様より追加お題

「ひまわり」「蚊」「夕立」

追加お題
「キャンプ」「海水浴」「雷」

では、どうぞw

予報通り、夕方ごろから天気が悪くなり、夜には雨が降り始めた。

ごろごろごろ…

遠くの方で空が唸っている。

普段聞きなれない音に驚いたのか、部屋で寝そべっていた愛犬たちが飛び起き、窓に向かって一斉に吠え始めた。

うーむ、おかしい。

ウチには犬が三頭しかいないはずなのに、今部屋の中で吠えたくっている声の数は、明らかに5頭を超えている。

ドーン!!!バリバリバリ!!

音量からしてかなり近くに落ちたようだ。

翌日、民家に落ちた雷のせいでそこで飼われていた犬が数匹死んだらしい。
て、事はもしかしてあの時、俺の家で唸り声を上げていた「余分な犬」たちって?

んー。まぁまぁかな?

返信

@ラグト 様
ロケット団、最初は激熱だったんですけど、最近「はいはい、また闇コラッタでしょ?」みたいに冷めてきましたw
早く、闇カビゴンや闇ストライクをゲットしたいです。

返信

また面白い企画始まってますね。

よもつ様流石です。

じゃあ、わたしもちょっとだけ、例によってもちろんフィクションですよ。

【大人の自由研究】

「だめだ、ぜんぜん書けないよ」

最近まったく怖い話が書けません。

こんな時は誰かにネタを聞こうと思いました。

「お義母さん、なにか怖い話の経験ありませんか、小説のネタにしたいんです」

「そうね、あなたがポケモンを捕まえに晩御飯の時間に出ていこうとしたのは怖かったわね」

「いや、それ確かに怖いですけど、あれはミューツーと言って戦える時間がきまっているポケモンで……」

あの時は旦那の実家で外に出ていこうとしたこともあり、旦那の両親から本気で怒られました。

「先月、隠岐の西ノ島に旅行に行ったときポケモンを捕まえたいから島を出たいと言った時も本当に怖かったわね」

「いや、あのときもデオキシスと言って日時と場所が指定されてるポケモンのイベントで、ってそれもう身バレするレベルの話なので逆に怖いですよ」

「あと夏休みの自由研究にポケモンGOと言い出した時はついに何かが始まったと思えて怖かったわ」

「いや、あれは娘の自由研究の題材にロケット団の傾向を調べようと、って何が始まるんですか、何も始まってませんよ」

「じゃあ、代わりに今から私の若いころに経験した怖い話を始めてあげようかしら」

「あ、お願いします、だからお義母さん大好きです」

返信

こんばんは。素敵な企画だったので書いてみました!
お目汚し失礼いたします。

怪談
「そうですねぇ、お客様がお持ちの本体のメーカーがわかれば、それに合う替えがわかりますので」

夏のこの時期、虫除けがよく売れる。用途によって商品は様々で、外出時に肌につけるものはもちろん、農作業用に腰からぶら下げたり、部屋の中でコンセントに繋いだり、家の網戸や玄関にぶら下げたり、いろいろだ。ただここだけの話だが、例えば玄関に吊り下げるタイプの虫除けは、実は血を吸う蚊には効果がない。蚊の種類が違うのだ。まぁ、気分って大事だし、それはそれでいいと思う。マニアックな者が持つしょーもない知識の1つだ。もちろんマニア筆頭の俺は家でそんなものを使ったりはしない。

「森くん、もう上がっていいよ」

店長が声をかけてくれた。どうも、という意味を込めて軽く会釈をする。いそいそと帰り支度をして店を出た。学生の頃からの愛車(自転車だが)にまたがり、颯爽と漕ぎ出した。

今日は女と会う。彼女には夫と呼ぶべき相手がいる。もうじき子供も生まれるだろう。それでも、俺は彼女を愛しているし、彼女も俺を求めてくれる。今日は特別愛し合える、そんな気がする。自身の昂りを感じつつ、自転車のペダルにより力を込めた。

汗をにじませ、部屋の前に立つ。軽く汗を拭き、鍵を回す。扉を開けた瞬間、むわっとした熱気が体を包む。彼女のために特別に借りたこの部屋。今日のこの日のために用意した俺と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と彼女と…のための部屋。

ただいま、みか。

ただいま、かおり。

ただいま、ゆかり。

えりか、ゆうか、かな、かや、かえ、いちか、のりか、しずか、あかり、りかこ、ゆかり、かよ、すずか、わかこ、たかよ、まりか、かすみ…

服を脱ぎ、床に横たわる。

嗚呼、夏だ。

ーお題「蚊」ー

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@ロビンⓂ︎さん
学生時代線路脇のアパートに住んでいたことを思い出しました。時折深夜に保線作業が行われていたのですが、その様子がお話の内容そのままで(怪異はありませんでしたが)、当時このお話を知らずによかったと心から思いました。

返信

【轟音】

あとものの数分で時計の針が夜中の2時をさそうとしている。

毎月、この日、この時間、俺の寝ている窓の外を何かが通り過ぎる。

まずレールを揺らす振動を感じ、次にカンカンカンと警告音がなり始め、カシューっと遮断機の降りる音がする。
そして、遠くの方からガタンゴトン、ガタンゴトンと電車らしきものが近づいてくる。

その音が最高潮に達したころ、俺の家スレスレをそれは通過していく。まばゆいライトが暴れながら俺の部屋の中を明るく照らし、その瞬間、この部屋の壁を沢山の人間の影たちが乱舞する。そして、その人たちの頭はまるでスイカが割れるようにして弾け飛ぶ。

でも、それが通り過ぎてしまうと、いつも通り、後は何もなかったかのような沈黙と闇が、また辺りを支配するのだ。

なに、毎月一回、この夜さえ我慢すればいいだけの話だ。特に引っ越すつもりもない。調べれば、大昔にここを線路が通っていただの、大きな事故があっただの、なんていう話を聞くのかもしれないけれど、別に調べるつもりもない。おそらく何の得もないだろうからね。

文字数457
お題 スイカ

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@よもつひらさかさん
この度は素敵な企画をありがとうございます。拙作への感想も丁寧にしていただき嬉しいです。

よもつひらさかさんの作品を拝見して、「かにさされました」のリフレインが微笑ましくついクスリとしてしまったのですが… あんな結果が待っているなんて。脱帽です。

返信

夕立の中、わざわざ車を飛ばして山へ向かうには理由があった。
 家を出る前に、庭にすくすくと育ったひまわりは、大きくなり過ぎたゾンビのような頭を抱えて雨に打たれながらこちらを見ている気がして、私は慌てて目を反らす。
 そんなはずはない。ハンドルを握る手は汗ばんで、ハンドル操作を誤りそうだった。
「7月28日、今日はおばあちゃんちで、すいかをたべました。おばあちゃんちでなったスイカはとてもあまくておいしかったです。でもかにさされました。」
「8月1日、今日は花火大会に行きました。花火の音はすごく大きくて僕はびっくりしたけど、すごくきれいでした。でも、かにたくさんさされてかゆいです。」
「8月3日、学校から持ってかえったひまわりの花のつぼみができました。さくのが楽しみです。ぼくは、ひまわりのかんさつを自由けんきゅうにしようと思います。でもかにさされてかゆいです。」
されるはずもない絵日記の更新。それは確かに息子の幼い筆跡であった。
それを見つけたのは、夏休みも終わりに近づいた、昨日のことだった。
この子さえいなければ。
何度となく思ったことだった。だから私は、初夏のうだるような暑さの中、睡眠導入剤を混ぜた飲み物を我が子に与え、車内に放置したのだ。
「ガキが居るなんて聞いてねえ。お前とはお別れだ。」
彼のその言葉に私は焦燥感にかられた。彼は私を愛してくれていて、子供が居ても結婚してくれると信じていた。
確かにあの子は目を開けなかったから、あの山中に埋めたのだ。
まさか、生きてるなんてことはないはず。
息子を埋めた場所に着いた。
私は恐る恐るその場に立つと、息子の声が聞えて来た。
「かゆいよ、ママ。からだがかゆいよ。」
耳を塞ぐ。
「いっぱい虫がいるんだ。ここはいやだよ。」
脳内に響く幼い声。
「やめて!」
膝から崩れ落ち耳を塞ぐ。
すると、土の中から小さな腐った手が私の手を掴んだ。
そして、小さく土が盛り上がると、無数の甲虫がはい出して来た。
その甲虫がはい出したあとにぽっかりと穴があき、息子の顔が覗き、唇が動く。
「ママ・・・」
私は慌てて車に戻り、急発進させた。
さきほど掴まれた手は濡れた土にまみれていて、ハンドル操作を誤った。
そして、静かに車体は谷底へと吸い込まれて行った。
【お題】「自由研究」「花火」「すいか」「ひまわり」「蚊」「夕立」

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@カイト 様
自由研究を試した先生、連れて行かれちゃったんですね。
しかし、何者なんだ、玲子さん。
ミステリアスで気になりすぎる~。

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@カイト 様
花火のお話、切ないですね。
子供は親を選べない。
しかし、玲子さんシリーズ、クールですね!

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@カイト 様
こういうの好きです。都市伝説が本当になっちゃうみたいな話。

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@珍味 様
ちょ、ちょっとぉ~?
スイカは何を取り込んじゃったんですかぁ?((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

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@深山 様
当たってるけどさあ・・・って
冗談でも怖いんですけどーw

返信

@ロビンⓂ︎さん
ありがとうございます! 嬉しいです。少しは怖く仕上がっているでしょうか。
字数縛りで書くのは初めてだったのですが、なかなか難しいですね。面白かったです。

僭越ながら、お題を出させてもらってもいいでしょうか?
夏といえば、「ひまわり」「蚊」「夕立」でいかがでしょう。

返信

カイト様、三作とも読み応えがあり面白かったです!
特に、花火の世界観がいい感じで好きです…ひ…

返信

『僕の自由研究』

〈テーマ〉
おばあちゃんに会いたい
〈テーマを選んだわけ〉
僕のおばあちゃんは、去年死んでしまいました。でも、お盆には死んだ人があの世から帰ってくると聞いたので、大好きなおばあちゃんに会いたくてこのテーマにしました。
〈死んだ人に会う方法〉
1.八月十三日にお墓にお迎えにいく。肩が重たくなったら、そのまま連れて帰る。
2.家に着いたらお水を一杯あげる。この水は、いつもご飯を作る時に使う水じゃないとダメ。
3.お水をあげたら、「会いたいです」とお願いする。
4.死んだ人は夜中の二時頃じゃないと出てこれないので、それまで眠らず待つ。
5.死んだ人は姿を見せられないので、必ず背中側に出てくる。声をかけられても振り返らないこと。背中を向けたままお話しする。
6.十五日の送り盆に、お墓まで送ってあげる。
※やってはいけないこと!
・死んだ人の姿を絶対に見てはダメ!
・「もう帰る」と言われたら、引きとめない!
・「一緒に行こう」と言われても、断ること!
〈結果〉
おばあちゃんに会えました。
〈感想〉
おばあちゃんとお話ができて嬉しかったです。夜眠いのを我慢するのが大変でした。
〈手伝ってくれた人〉
玲子お姉ちゃん(死んだ人と会う方法を教えてくれました)
《担任の評価》とても興味深いテーマですが、死んだ人に会えたという最後の嘘は、ちょっといただけませんでした。
・・・・・
「玲子姉ちゃん」
八月十四日の夕方、玲子は知り合いの少年に呼び止められた。
「あら、夏休みなのに制服?」
「去年小学校で担任してくれた先生が昨日急に死んだって連絡が来て。お通夜に行くんだ」
少年は悲しいのか面倒臭いのか、ため息を一つした。
「偉いわね。お焼香の仕方、知ってる?」
「知ってるよ。おばあちゃんの時にやったんだから」
少年はそこで、辺りを憚るように声を潜めた。
「あの先生さ、去年の俺の自由研究を使って、死んだ人と会ったんじゃないかな?」
「なんでそう思うの?」
「だって、俺の自由研究だけ返してもらえなかったし。それにあの先生、何年か前に旦那さんが死んでるんだよ」
「そう…」
「で、禁止事項を守らなかったんだよ、きっと。まだ若くてすごく元気だったってのに、急に心臓発作なんておかしいじゃん?」
夏の夕方が、蜩の鳴き声に切なく染まる。
玲子は心の中で、少年の自由研究がこの先誰の目にも触れないことを祈った。

お題「自由研究」999文字

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