イタリアにある町チェンニーナに住むローザ・ロッティは、1954年11月1日の朝、教会のイベントに行こうと家を出た。靴を汚したくなかった彼女は、右手にカーネーションの花束、左手に靴とストッキングを持ち、裸足で歩いていた。ふと見ると、杉の木の根元に高さ2メートルほどの紡錘形の物体がある。膨らんだ中間部には二つの丸窓とドアが付いていた。不思議に思った彼女が近づくと、2人の小人が現れ、意味不明の言葉で話かけてきた。背丈は90㎝から1mほど。ボタンのついた灰色の胴着と、ぴったりのズボン、腰までのマントを着て、オレンジのヘルメットをかぶっていた。次の瞬間、小人たちは、彼女の手から花束やストッキングをもぎ取ると、物体の中に投げ込んだ。彼女は「奪ったものを返して」と叫んだ。すると、小人は花束だけを返してくれた。その後、彼女は夢中で逃げ出した。そして、警察に電話した。20分後警察が現場を訪れた時は、もう誰もおらず、ただ地面に焼け焦げたような大きな穴があいているだけだったという。