埼玉県上尾市平方3326

丸山公園

埼玉県上尾市にある上尾丸山公園、この公園は「水と緑の調和」をテーマに昭和53年に作られた公園だ。公園の真ん中には2.4ヘクタールの大きな池があり、魚釣りもできるようになっている。また、大型の遊具や滑り台などが備わっている児童遊園地があり、親子連れに人気の公園でもある。大変大きな公園であり、その他にもゲートボールなどができる運動広場や林間広場などがあり、緑豊かな公園を形づくっている。バーベキューもできるので週末には家族連れや若者たちを中心ににぎわう。さらに天文台があったり、小動物がいる動物園や水生動物たちを観察できる施設もあったり、大変充実した公園である。春は桜が咲き乱れ、秋には紅葉狩りもできるのでいつでも人が絶えることがない、地元の人々には欠かせない重要な公園である。

その上尾丸山公園だが、ここにも心霊現象の目撃談が後を絶たないのだという。昼間はスポーツを楽しむ若者や動物園、児童遊園地などに遊びにきている親子連れなどでにぎわっており自然豊かで穏やかな休日の時間が流れる、美しい公園であるが、ひとたび夜になると、人っ子一人いない公園は、辺りが真っ暗になり、さらに木々が多くあることもあって雑木林内を見通すことはできず、視界も悪いので木々をそよぐ風が吹くだけでも恐怖を感じてしまう。そんな丸山公園に夜中に行くと子どもや女性の幽霊を見ることがあるそうだ。

そもそもなぜこの公園が心霊スポットとなったのか、それにはいくつかの事件が原因となっている。まず、過去にこの公園において看護士殺害事件が起きている。被害者である女性はそのままその公園に遺棄されていたのだそうだ。その後も1970年代にはこの公園の近くにある中学校のマラソン大会でこの公園が使用されていた際に、一人の男子学生が亡くなってしまったのだそうだ。その後、マラソン大会で使用するコースは変更されたようであるが、それがちょうどこの公園に入る場所だったようである。その他にも、夜中は人が全くいないことや、木がたくさんあるので発見されにくいことなどが災いしてか、この公園で自殺する人が後を絶たないのだそうである。

これらのことが重なって、この公園は地元では割と有名な心霊スポットとなってしまったのだそうだ。そのため、肝試しでこの公園を訪れる人も多いという。実際に行ってみると、真夜中に女性が一人で歩いている、子どもがブランコをこいでいるなどの目撃情報がある。他にも電話ボックスのそばにたたずむ女性や、自殺したのであろう年配の男性がこちらを睨みつけている、上半身だけの人の霊などの目撃情報がある。

また、この周辺からは弥生時代のものと思われる人骨が出てきている。近くの中学校が校舎の拡張のために工事をしていた際に発見したそうだ。そのことはちょっとしたニュースとなって当時は地元の新聞にも取り上げられていたようだ。ひょっとしたら、円山公園の心霊現象は最近に始まったことではなく、この人骨も関わっているのかもしれない。

このように、上尾円山公園は様々な曰く付きの公園である。何も知らなければただの穏やかで大きな公園として楽しむことができるであろう。しかし、ひとたび知ってしまえばちょっと怖くなってしまう。昼間に公園を訪れる分にはなにも問題はないが、夜中にこの公園に入る場合には気をつけた方がいいだろう。何かの恨みを持ってこの場にとどまっている霊たちが仲間をほしがっているかもしれない。