秋田県秋田市浜田字稲見沢

梅林園

自殺者が多く、展望台と左側の林の中で自殺者の霊が出ると言われている。

梅林園(ばいりんえん)は、秋田県秋田市にある森林公園である。

正式には浜田森林総合公園となっており、秋田市南部にある梅の名所として名高い。
梅の見頃は5月上旬から中頃。冬至梅や豊後梅など、およそ380本程の梅の木が植栽されている。園内にはそのほかサクラ、モモを中心に12品種約650本がある花木園や、秋に実をつけるヤマブドウ、サナズラ、クリなどがある木の実園、テニスコート、運動広場などがある。秋田道秋田南ICから国道13号経由で30分程走った場所にある。

県内でも有数の花見どころでもあり、毎年多くの花見客が訪れる事で知られているが、同時に、県内でも有名な心霊スポットと言われる。夏には肝試し目的の好奇心旺盛な若者たちが、夜な夜な訪れるそうだ。

ここでは時折、自殺者が出るといわれており、かなりの霊が目撃されている。

主に目撃される数が多いのが、展望台と左手の林で女性や自殺者の霊が出るらしい。特に林の中に出没する自殺者の霊には注意が必要とされている。

さらに、木造の展望台から四つん這いの髪の長い女が降りてくるといわれており、その姿から『蜘蛛女』ともいわれているが、その詳細は不明だ。

また、展望台に車のライトをあてない方が良いとされている。ふざけて上向きにしたらその瞬間、展望台の上の女と目が合うともいわれる。

その他には、公園内の奥地に行くと、ワンピースを着た長髪の女性が見えるという。その他にも、この公園から逃げ出そうとして車を発進させると、背後から髪を振り乱し両手を前に突き出し、まるで車に掴まろうとでもするかのように追いかけてくる霊が居るという。 この霊に捕まると再び公園に引き戻され、自殺を強要されるとも言われている。

さらには、周辺では神隠し的な行方不明も発生していると言われる。実際に事件があったのかは不明であるが、秋田県内では多くの拉致事件が発生しており、70年代から今にいたるまで、相当数の人間が失踪している。

しかしながら、ここはペットの霊苑としても有名であるのだが、そうした動物霊が見られたという噂は聞かれない。ただ、公園内に出るという蜘蛛女が出るという噂もあり、まだほかにこうした霊が潜んでいる可能性もある。

こうした噂の元になっていると考えられるのは、かつてこの地であった戊辰戦争の影響である。

秋田市新屋比内町、日吉町、浜田の付近は戊辰戦争の戦の場所になったらしく、なかでも1番の戦士死者がでたのが梅林園の辺りだという。

当時、この地で死んだ兵士は佐賀藩の若者が殆どで、土方歳三率いる旧幕府軍とそうぜつな戦いが繰り広げられた。
しかし、やむなく敗戦。撤退戦をしいられた佐賀藩士は、仲間の亡骸を葬ることもできず、そのまま函館の地へと退いていった。

この戦で死んだ佐賀藩士は、しいだいに故郷から離れながら死者をふやしていき、行き場の無い霊はいまなお彷徨っていると言われる。

こうして無くなった若者達の霊なのか、はたまた、その霊によって死を選ばざるおえなくなった自殺者の霊なのか、今なおこの園内にとどまっている。

さらに、梅林園道路の沢などは相当ゴミが捨てられており、冷蔵庫、テレビなどの家電が不法投棄されている。

この地には、かつて戦争のために北国秋田に来て訳も分からず亡くなった秋田を守る為に亡くなた者も多い。かれらを弔い尊ぶためにも、いたずらな気持ちでこの地をおとずれたり、周囲を汚したりはしないほうが良いであろう。