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●パッツカッチの生態

 アメリカ・ワシントン州で目撃された巨大なUMAがパッツカッチである。背中に翼があり、身長は7メートル、姿はビッグフットのような形で筋骨隆々だという。青みがかった灰色の毛で全身が覆われている。頭部は大きく狼のようなのだそうだ。目が黄色く光り足は鳥そっくりでかぎ爪がついている。

●目撃談、正体

 1994年4月17日の朝、カスケード山脈レイニア山の麓に住むブライアン・キャンフィールドがこのUMAと遭遇した。ブライアンは帰宅しようとして軽トラックでハイウェイを走っていたが、突然車の調子が悪くなった。すると車の前方に上空から巨大な生物が舞い降りてきた。

 その生物は翼を持った人間のような形状で、ブライアンと数分にらみ合った後にレイニア山の方向へ飛び立っていった。また、この事件が起こる数日前から聞いたことがないような甲高い鳴き声を住民が聞いていたという。また一部で家畜のキャトルミューティレーションがあったとも言われる。また、怪物が去った後政府専用ヘリコプターが飛び立ったとも、現場近くに政府系の謎の工場があったとも言われていることから、政府との関連性も疑われている。

 体はビックフットのようで筋骨隆々、体長7メートルと言われるが、これは大きすぎるため翼を開いた姿だとも言われる。顔は狼のようでイヌ科のようだったという。足は鳥のようで目は黄色、もしくは赤に光っていた。

 アメリカ以外の地域では目撃されていないが、現地ではその後も目撃が継続しているという。2009年にはシエスタ山の回りでハイキングをしていた男性が、山の割れ目から巨大生物が飛び出したのを目撃した。目撃された生物は大きな翼をもち、身長は目撃した男性と同じくらいだったが筋肉がすごかったのだという。しかし翼は大きく15メートルもあった。

 2011年にはペンシルバニア州バトラー群の道路で、滑らかな革のような皮膚をもって濃い褐色、もしくはライトブラウンの色をしていた。背の高さは2.5メートルあり、大きな翼を持っていた。キャトルミューティレーションが起こっていることから、家畜を襲って食べると言われる。

 遭遇した事件では、機能を失った車のエンジンやヘッドライトが怪物が去った後に回復したという現象がおこった。これはUFOが接近したときに起こる現象と似ており、パッツカッチとUFOにはなんらかの関連性があるのではないかと言われている。

 パッツカッチの正体については、セントヘレンズ山が噴火したときに開いた次元の入り口から出てきた異次元の生物という説や、エイリアン・アニマルという説、また政府の開発している生物兵器であるという説などがある。その姿は他のUMAと比べても奇妙な特徴を持っており、既存の生物とも大きく異なる。パッツカッチが本当に存在するとしたら、それは地球外生命体か、もしくは異次元の生物ではないだろうか。アメリカではチュパカブラなど謎の生物が目撃されており、エイリアン・アニマルであるという説は有力かもしれない。

 しかし現実的には大型のコウモリを誤認したという考えが強いようだ。巨大なコウモリを誤認し、それが誇張されて伝わったのではないだろうか。