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ングマ・モネネというUMAは本来リンガラ語で「大蛇」を意味する言葉であり、だいじゃということだけならば、それに類似するUMAの目撃例は世界各地に存在している。

たとえばアフリカ大陸の中央部に位置するコンゴ共和国やカメルーンなどの熱帯雨林の広がる地域では「モケーレ・ムベンベ」と言われる大蛇、あるいは首長竜によく似たUMAが発見されており、ングマ・モネネもその1種であると言われている。

最初目撃された情報では、ングマ・モネネは体長が推定60m、四肢はなく大きな蛇のようだったと言われている。しかしこの体長60mと言うのは陸生の生物最大の像やキリン、その他の生物を凌駕する長さのため、なかなかその存在を怪しまれているのだ。

実際に捕獲されるアナコンダなどの大蛇でも最大10m程度なので、それの6倍の長さとなるとやはり未発見の生物というよりもUMAに分類されるのもの無理はない。

しかし、このングマ・モネネは航空写真などにも頻繁に姿を表しており、目撃情報も多数ある。ングマ・モネネが移動する様子やその周りの岩や草の大きさから測定しても数十mはあるようなのだ。

こうしたことからも存在する確率が非常に高いUMAとして期待されるのがングマ・モネネだ。

しかし、最初の目撃情報の後様々な人から目撃情報が寄せられ、その中には四肢があるといったものや背板のようなたてがみがあった、ということまで報告されており、その姿は不確定だ。

この目撃例からすると、その姿は蛇ではなく古代に生息していた首長竜に酷似している。爬虫類系で現在発見されているもののなかで最大のものは、コモド島に生息している「コモドオオトカゲ」だ。

しかしコモドオオトカゲは体長3m前後であり、大きくても3mをこす個体はなかなかいない。それに比べると、ングマ・モネネのような数十mもの体長には遠く及ばない。もしングマ・モネネが捕獲されれば世界最大の爬虫類となるだろう。

このングマ・モネネは既知のサイがジャングルに紛れ込んだのではないかとする説があり、詳細は明らかではない。サイは草原などに生息しており、ジャングルには住んではいないが、足あとの特徴や体の大きさなどを考えると、サイを見間違えたのではないかする説も頷けないわけではない。

しかし、ジャングルに迷い込んだサイでは長い首や尾、川を泳いでいるところを発見されたということに対する説得力はなく、全長が60mを超えたものがいたという説も、複数発見者がいるためなかなか否定できるものではない。

またングマ・モネネが存在する可能性として、白亜紀末期に絶滅したはずのアラモサウルスの化石をウラン・鉛測定法で計測した結果、6480万年前まで生き延びていたとする研究結果もあり、白亜紀末期の恐竜たちの大絶滅後も生き延び、ジャングルで生息していたのではないかとも言われている。

どちらの説も確定的な証拠はなく、ングマ・モネネがジャングルで生き延びた首長竜の1種であるという可能性も否定できない。川で泳いでいる所を発見されたというのも、大きな胴体が隠れていただけということもありえるため、研究者たちは確固とした証拠を求めて現在も調査を続けている。