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ムノチュワはインドを中心に目撃例の多いUMAで、極めて危険なUMAの一つとして恐れられている。というのも最初にムノチュワが目撃された2002年、実際に目撃者の多くが死傷したからだ。

最初目撃されたのはインドの東部、目撃者が相次いでムノチュワによってケガを負い、死者まで出るほどの被害が出た。しかし政府はなかなか調査に出ないため村人たちは各自銃器を所持し自主防衛を始めた。

これ以上の騒ぎになることを恐れたインド政府は調査を開始。100人規模の調査団を組織し、夜の見回りから聴きこみ調査などを行ったが結果は「不明」ということになり、実質ムノチュワを目撃した人たちの証言しか残っていないというのが現状だ。

ムノチュワによる最初の被害が起きたダーラ村・サヘファ村では夜も気温が高いため窓を開けて就寝することが多い。ムノチュワに襲われた被害者は皆就寝中に襲われたという。

ムノチュワが他のUMAと大きく違う特徴として機械のような姿をしていたことが挙げられている。また鋭い鉤爪を両脇に持ち、体長は20cmほどだということだ。

実際にムノチュワに遭遇した人の中には下腹部を大きく負傷した人もおり、インド政府はムノチュワをテロリズムと同等の危険度があるとして注意を呼びかけている。また負傷した人の証言の中には「痛みと熱さを伴った」というものもあり、ムノチュワが何らかの目的性を持って人を襲ったのではないか、とする説もある。

ムノチュワと言うのはヒンディー語で「顔をひっかくもの」という意味であり、空中で赤く光る目のようなものもあったようだ。これと特徴のよく似た玩具がアメリカで販売されていたということから、一部の人達はリモコン操作によるテロリズムではないかという声も上がっている。

また正体が明らかにならず、攻撃性が極めて高かったことから宇宙人が地球に送った機械兵器ではないかという説もある。その他にも未来人が送り込んだロボット兵器とする説や、強盗による無差別殺人とする説など様々な憶測を呼んでいるが、正体は明らかとなっていない。

その他にもインドで出没例の多い「モンキーマン」というUMAと一緒にいたという目撃例もあり、モンキーマンとムノチュワは何らかの関係があるのではないかとも言われている。

最初の目撃例からほとんど噂の上がらないUMAだが、ムノチュワの存在自体を否定的に捉える説もある。

というのも当時一緒に話題となったUMAとしてモンキーマンがあげられるが、こちらも「一時期噂に上がり、その後全く目撃されない」ということや、「目撃者によって特徴がはっきりしない」という点、またここまで表沙汰になっても物的証拠が全く見つからなかったという点から「集団ヒステリーではないか」という説もあり、ムノチュワもモンキーマンと同じく集団ヒステリーではないかと言われている。

しかし実際に目撃されるだけでなく、負傷者も出ていることから実際に存在している可能性の高いUMAだが、一部には強盗や殺人などを隠すために嘘の証言をしたのではないか、という事件性の高い説も上がっており、他のUMAとは一線を画した存在ではあるが、実際のところの真偽は不明である。