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ブルードッグとは未確認生物であるUMAの一種である。報告事例から鋭い牙をもった吸血犬であるとされる。多数の目撃例やビデオ撮影に成功したもの、実際にブルードッグを捕獲した事例など複数の証拠がありながら、その正体がいまだ解明されていない謎のUMA。ブルードッグが最初に話題になったのは、2004年、アメリカのテキサス州の農場で目撃されたときである。2007年にはブルードッグと思われる未確認生物の死体が発見されたことも有名である。その死体から身体的な特徴を確認することが出来た。まったく体毛がないことは顕著な特徴であった。鼻先は犬のように細長く、鋭い牙を携えて、背骨が湾曲しており、前足は短く、後ろ足が長い。前傾姿勢で筋肉質な身体構造から高速で走りきることが可能と推察されている。またブルードッグの名のとおり、皮膚は青黒い体色をしており、その不気味な風貌は魔獣を称するに相応しい。2010年には同じくテキサス州での養鶏場に現れたことが報告されている。やはりここでも数羽の鶏を殺傷している。上述のような前例からの現場から家畜を食害したという報告ではなく、流血が確認されなかったことから、ブルードッグが吸血生物だと推察されている。

疥癬病を患ったコヨーテ説

アメリカの学者の中ではブルードッグを疥癬病によって毛が抜けてしまったコヨーテであると主張するものもいる。コヨーテとは北アメリカ大陸に生息するネコ目イヌ科イヌ属の哺乳類で、小型のオオカミに似た動物である。ブルードッグの目撃証言の中には「コヨーテのような生き物」と形容されることも多い。しかし2007年に確認されたブルードッグと思われる死体からは、疥癬病により全身の体毛が抜けてしまったとしても足の長さや背骨の湾曲というブルードッグの身体的特徴とコヨーテの身体的特徴とでは大きな隔たりがある。それにブルードッグの吸血性のなぞの解明にはならない。またコヨーテのほかにもオオカミの新種であるという説やオオカミとコヨーテの雑種であるという説などもある。

DNA鑑定はしたが・・・公表されていない

ブルードッグの目撃例はアメリカ各地で報告例が絶えず、上述のように2007年の死体を確保したり、中には生きたまま捕らえたという事例もある。そしてブルードッグをDNA鑑定にかけたが、なぜかその鑑定結果は公表されてない。DNA鑑定をしたにも関わらずなぜ結果が一般に公表されないのかは住民の不安を誘発し、その不気味さから宇宙人が関与しているのではないかという憶測もなされるほどである。

チュパカブラ説

ブルードッグに先駆けること1990年代にプエルトリコなどで目撃されたUMAにチュパカブラがある。チュパカブラもまた吸血系のUMAであり、プエルトリコをはじめアメリカや北米、また南米大陸で目撃例が報告されている。そして家畜を襲い、時には人間にも被害が及んだ事例もある。チュパカブラの身体的特徴は時間とともに変容して最初は二足歩行の動物だったものが、2000前後から四足歩行の動物へと変化していった。むしろブルードッグの身体的特徴に近いものではないかと考えられ、ブルードッグとチュパカブラは同一のUMAではないかという説もある。