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ウモッカとは1997年ごろにインドに位置するとある港で発見された水棲未確認生物である。最初の発見者は日本人で、某有名UMA掲示板上で「モッカ」というハンドルネームを使い掲示板の運営者へと報告したことが始まりとされている。第一発見者である「モッカ」というハンドルネームと見た目が魚の様だったということからモッカと魚(うお)を合わせてウモッカと呼称されている。
目撃者の証言によると、当人がインドを旅行している時に立ち寄った港でサメが捌かれていた。日本ではあまり見ない珍しい光景ということもあり、立ち止まって観察していると猟師がサメには見えない見たことのない魚を捌き始めたため、気になってその魚をどうするのかと問いかけたところ、特に気にも留める様子もなく「食べる」と答えたと答えたといわれている。その後、宿泊先に戻った後もその正体が気になったモッカはその魚のような生物を思い出しながら絵として描きとめた。日本に帰国した後、掲示板上にその時の様子を事細かく報告した後、掲示板運営者へと直接スケッチをメールに添付して送ったといわれている。
モッカの描いたウモッカのイメージ絵によると、全長は180cmと非常に大きく、全身を爬虫類のように硬い茶褐色のうろこで覆われていて、その一つ一つの中心には棘があったとされている。また、足のようなヒレが体の前後に2つずつついていて、その頭部はトカゲのように見え、口の中には細かい小さな歯がびっしりと並んでいたと言われている。
現在、モッカの描いたウモッカの絵はインターネットを通じて広まっている。それを見たUMAに詳しい評論家や一般の人々は「細かいディテールまで描かれていて、とても想像で描いたとは思えないほどリアルだ。これは信じるに値する。」と、その絵の信憑性の高さを評価した。また、モッカからの情報を元に高野秀行というノンフィクション作家がインドへウモッカを探しに行く様子を記した『怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道』という本を出版するほど、その存在には多くの期待が寄せられている。
モッカがウモッカを初めて発見した時の様子から、発見地である港周辺ではウモッカという存在はそこまで珍しいものではないと推測する人が多いとされている。しかし、一般の人々が直接インドへと赴きその存在を確かめようとするのに反して、未確認生物を主に研究している研究者たちは現段階において目立っ調査を指定ないことからその存在は解明には至っていないとされている。しかし、数少ないウモッカについて調べている研究者らは「10年後には水族館などでも見られるような一般的な存在になっていてもおかしくない」と発言したといわれている。