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生息地:イギリス
大きさ:体高70センチ、足のサイズ12センチ
特徴:真っ黒い剛毛と燃えるような赤い目をもつ。人間を襲う。消えたあとには必ず強い 硫黄臭が残る。
推測される正体:球電現象、大型のネコ、エイリアンアニマル

ヘルハウンドと呼ばれる黒い妖獣がイギリスには実在する。真っ黒い剛毛に覆われ血のように赤い目を光らせて現れる黒犬獣で、古文書に記録が残っている。
そして、惨劇は1577年に起こった。サフォーク州プライスバーグ教会の日曜礼拝の最中のことだ。その日は激しい雷雨のなか大勢の人々が教会に集まっていた。稲妻が轟いたとたん黒犬獣が教会に現れ、信者に飛びかかり2名を殺害。瞬く間に姿を消してしまったという。そして教会には、死体以外にも教会の扉に獣が爪で深くえぐった痕がくっきりと残っていた。さらに同じ日に隣の村でも同様に、大人2人と子供1人の命が奪われたという。
いずれの現場も黒犬獣が去ったあとには、強い硫黄臭が漂っていた。
16世紀の事件だけなら伝説とも考えられたが、1972年2月にはデボン州の農家が襲われた。突如現れた黒犬獣に火掻き棒を投げつけると、激しい爆発音とともに獣は消えうせたという。現在は黒犬獣=エイリアンアニマル説も出ている。