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"1521年に滅んだとされているアステカ帝国では、未知の猫科の動物が存在していたと言われている。アステカ人はその動物のことをCuitlamiztliと呼び、恐れていたようであった。
アステカ人が恐れていた動物こそオンザと呼ばれるUMAのことで、すでにアステカ文明があった時代にはオンザが目撃されていたということになる。
オンザの特徴は非常に獰猛かつ昼夜を問わず獲物を求めて徘徊するところにあり、姿かたちが似ていると言われるピューマとはその行動性が大きく異なっている。
通常UMAと呼ばれる未確認生物は、その存在が曖昧なことが多いのだが、オンザに関してはなんと射殺された死体が存在しているため、オンザが実在すると言うことがすでに証明されていると言える。
しかしその姿があまりにもピューマに似ていることから、射殺された当時はピューマの変異体ではないかと言われていたようだ。
そこで射殺された死体を解剖することになったわけだが、解剖した結果ピューマとは明らかに違う点が複数見られたため、やはりオンザの死体だということになったようだ。
ピューマとの相違点は骨格がピューマよりも非常にしっかりとしていたこと、歯の形や並びがピューマのそれとは違っていたこと、四肢の長さや形状がピューマとは明らかに異なっていたことなどが挙げられる。猫科の動物はその姿がどうしても似てしまうため、ピューマでは無いとも断言できないところが余計に謎を深めてしまうようである。
オンザを射殺した写真も存在しており、それを見る限りでは猫科の動物であることはほぼ間違いないのであるが、それがオンザなのかどうかという点では現在も議論が尽きないようだ。
解剖の結果や写真の存在などがあるため、オンザ実在説は非常に確信に近い物があるようだが、学者の中にはピューマではなくチーターではないかと言い出すものまで現れましたが、耳の大きさや体の特徴がチーターとも違うということになったようだ。
最終的に遺伝子検査を行った結果、ピューマであるという結果が報告されオンザはピューマの変異体かもしくはピューマの突然変異で生まれた固体であると結論付けられてしまった。
しかし遺伝子検査でピューマであると鑑定されたものの、依然外見の特徴や内面的な特徴がピューマとは明らかに異なる部分が多すぎるため、ピューマでは無いという議論は未だに尽きることは無いようだ。
アステカ文明時代からその存在が伝えられてきたオンザは、アステカ人がピューマとは違う生物であると位置づけ、あえて区別していたといういきさつもあるため、射殺された動物が本当にピューマだったのかは謎のままである。もしピューマだとしたなら、アステカ人がCuitlamiztliと呼んでいた動物な何だったのかという謎も残るため、依然オンザがいるという意見は後を絶たないようだ。遺伝子検査でピューマと断定されたこの猫科の動物の正体は、遺伝子以外の特徴が現存するネコ科の動物とは違うため更に謎が深まるばかりである。
もしまたオンザらしき動物が捕獲されれば、更なる検査を行いその正体がはっきりとする可能性はあるはずだが、1度射殺されて以来現在に至るまでオンザらしき動物の捕獲には成功していない。"