ケルト民話「罪食い」の風習

ケルトの民話に、「罪食い」と呼ばれる風習があると言われている。

その民話の内容はこうだ。
村で死者が出た場合、故人の生前に犯した罪と業を請け負う「罪食い」と呼ばれる職業が存在した。

死者は一晩家に置かねばならないが、その間悪霊が故人の体を乗っ取るのを防ぐため見張りを置かなければならない、が多くの人はこれを嫌がった。

それを回避するため、死者に悪霊から身を守るため額に銀貨を乗せるのだが、この銀貨には負の呪いと生前に犯した罪と業が蓄積されていると考えられており、生者は絶対に触ってはいけないとされた。

そこで、コインの処理の為に「罪食い」と呼ばれる役目の人物を置くのだが大抵が旅人か浮浪者、どこからか連れてきた人間をこの役に据える。

「罪食い」の実際に行うことは単純、その額のコインをもらうだけなのだが、死者の額に置いてあるコインを口でとらなければならない。この際、死者の罪は罪食いに乗り移る。

コインはそのまま報酬となるという。

色んな風習がありますが、こういう乗り移るタイプは怖いですね・・・

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