犬鳴村という都市伝説がある。
この村は、日本国憲法及び日本国の法律が通じない村と言われている。

この村は、公的な地図には一切載っていない。
インターネットで見られる衛星写真では、黒く塗りつぶされている部分があり、
そこが犬鳴村であると言われている。
この村に入ると、どこの会社の携帯電話も通じなくなるという。

犬鳴村への行き方は以下である。
福岡県の犬鳴峠の旧道の脇に細い道がある。
その道を進んで行くと、途中に「この先、日本国憲法は適用されない」と記された看板が見える。
その看板より先に進んだところにある村が、犬鳴村であるという。

村に入る道には、縄と缶で作られた仕掛けがあり、それに触れると大きな音がなる。
その音を聞いた村人が斧を持って追いかけてくる。
村人の足が逃げ切れないほど速く、多くの来訪者はここで殺されてしまう。

村に入ると、破壊され尽くした自動車が放置されているのが見える。
この自動車は、以前に地方からきたカップルが、この村の付近で行方不明になったことがあるが、
そのカップルの自動車であると噂されている。
また、村の中には小さな小屋があり、今まで殺された人の死体が放置されているという。

犬鳴村の住人は、以前に熾烈な差別を受けていたそうだ。
制度的な差別がなくなったあとも、この村の住人は、外の世界への不信から村以外とは関係を絶っていた。
そして、村の中で近親交配を続けたため、村の住人が凶暴化し、
都市伝説で語られている現在の犬鳴村ができたと言われている。