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スナッフフィルムとは娯楽用として流通させるために殺人を犯し、その様子を撮影した映像のことである。

しかし、そのようなものはレンタルビデオに置いていなく本当に存在するのかと懐疑的に思っていた。

都内にある個人経営のレンタルビデオ屋がある。
ここでは普通の量販店ではおかないような妙にマニアックなビデオが置かれていた。

とある男がその店の常連になり、個人制作のホラームービーやスプラッター映画を頻繁に借りるようになった。

店に通ううちに店長とも仲良くなって、自分が過激な映画を見るのが好きだということを店長に話した。

そんなある日、男は店長から過激なビデオの上映会があるから参加しないかと誘いを受けたのである。

高かったが、それでも過激な映像に目のない男は店長との約束を守って上映会に参加することになった。

上映会は薄暗いビルの一室で行われた。ビデオは最初の1分程度は砂嵐だったが、それが収まると暗い室内が映し出された。

そしてカメラを移動させた先にはいすに縛られた女が写った。
何事かその女は悲鳴を上げている。

するとその女の近くにアジア系の男が画面の端から現れたどうやら撮影者はこの男らしい。

手には大きなナイフを握っているのである。

そのナイフを何のためらいもなく女の足に突き立てたのだ。

女は悲鳴をあげるが男は次から次へと女をナイフで切り刻んでいった。

数分後、ピクリとも動かなくなった女とともにビデオは終了した。

この上映会で流されていたのはスナッフフィルムだったのだ。