ラーメンの常識を変えた漫画家

老若男女、みんなが大好きな食べ物「ラーメン」。激戦区と呼ばれる地域では数多くの店が軒を連ねており、行列を目にする事も多いのではないだろうか。

卵にメンマ、ネギ、海苔…と店舗により具材は異なるが「ナルト」が入っている事も少なくない。

しかし、このラーメンにナルトという組み合わせには実は裏があるのはご存知だろうか?

ナルトが鳴門海峡で有名な渦潮をイメージして作られた練り物の食べ物であることは有名だが、このナルトを真似て地元の名産品とし、町おこしをしようと考えた富山県のある港町があった。

廃れ行く港を何とかしようと練りだされた案なのだろう。

しかし、ナルトは全く売れなかった。…というのもその理由は単純で、元々ナルトやそれに近い練り物は、一般的にはおせちに使われる食材であり、普段から消費されるような食材ではなかったのだ。

なので、お正月の時期以外は、需要がなく全く売れなかった。

港町はいよいよ終わりかと思われたその時、とある有名漫画家がこの状況をなんとかしたいと立ち上がった。

それが「藤子不二雄」である。

「藤子不二雄」は藤子不二雄Aと藤子F不二雄の2人のペンネームであり、両名とも富山の出身で地元の港町が廃れて行くのは心もとなかったのだろう。

そこで考えたのが、ナルトを漫画に登場させるという方法。ただし、ただナルトを出しただけではあまり意味がないと思ったのだろう。ナルトを「ある食べ物」と一緒に出してしまおうと考えたのだ。

それが「ラーメン」である。

藤子不二雄作品には、度々ラーメンが登場するのだが、その度ラーメンの中にナルトを描いた。

元々ラーメンにナルトを入れるという文化がなかった中、日本全国で読まれる漫画を使い、ラーメンの具材にはナルトというイメージを定着させようとしたのだ。

なんとも凄い方法だが、その甲斐あってナルトがラーメンの具材の定番として消費量が爆発的に増えたと言われている。

漫画家としてももちろん偉大であるが、地元を救いたいという一心でナルトを世に広めた事は偉大な功績である。

富山県の名産品は「なると」ではなく「赤巻」
赤巻をラーメンに載せているのは全国でも
富山県の極一部のラーメン店に限られる。
「なると」が爆発的に売り上げを伸ばしても
富山県にはほとんど影響ありません。

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怖くない話では?

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小池さん・・・

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地元愛に溢れた巨匠に「怖い」を捧げます。

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