便利な時代だ。
今じゃ通販で何でも買える。

しかし、この便利さは同時に手軽に災難を呼び寄せる機会を生んでしまった。

数年前、「ノース・トップ」( http://no-s.top/ )という通販サイトで「0」という商品がでた。

商品名も商品詳細もレビューも寸法もすべて「0」であった。

もちろん価格も0円で、在庫も0個のはずなのに、すぐに購入できる状態であったらしい。

面白半分で注文した人は皆、資料が水没したり、会社で出世が白紙になったり、民進党信者にデモに誘われたりなどの災難に見舞われたらしい。無名な新米Youtuberの最期の動画が、「0を買ってみた」という動画だったのは有名。

俺の友人も面白がってこの商品を買ったのだが、噂どおり、下水道に千円札を落としてしまったり、家が空き巣に入られたりで不幸に見舞われたという。とりあえず寺に相談に行ったら住職にこう言われたらしい。

「貴方もお買いになったのですか?」

友人は唐突の質問に戸惑った。住職は続ける。

「その0ですよ。元々その商品は寺院で僧の立会いのもと使わないと厄介なものですよ」

0の話は一切していないはず。不気味に思った友人は訳を話してすぐさま「除0」してもらったらしい。

通販サイトは現在閉鎖して、跡地が残っているが、『流れる文字と文字の間』に、売れ残りの0が残っているらしいので注意。 http://no-s.top/