モヘンジョダロ近くのガラスになった町

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モヘンジョ=ダロという世界遺産にも登録されている世界的に有名な遺跡がある。この遺跡はインダス川流域に栄えた世界四大文明の一つであるインダス文明の遺跡であり、紀元前2500年から紀元前1800年に栄えたインダス文明最大の都市の遺跡である。遺跡が世界的に公になり発掘されたのは1921年と遅く、それまでは地元民のみ知る都市遺跡であった。実際の遺跡の名前はインダス文字の解読がされていないため不明だが、地元民には「モヘンジョ=ダロ(死の丘)」と呼ばれており、研究者たちが足を踏み入れるまでは禁忌の地として地元民の避けていた遺跡であった。地元民から「死の丘」と呼ばれる所以は、その遺跡で発見された不可解な人骨である。モヘンジョ=ダロは短期間の内に衰退し、都市としての機能を失ったとされており、その原因は洪水であると推測されている。しかし、遺跡で発見された不可解な人骨には洪水では説明のつかない特徴が見られる。46体の白骨遺体がまとめて発見され、突然の死が訪れたような状態であった。その中の9体の人骨からは高温で熱せられたような跡が残っていた。このことから、モヘンジョ=ダロでは核爆弾のようなもので都市機能が停止したのではないかと推測する研究者たちもいる。それに関係するかのようにモヘンジョ=ダロ周辺には地元民から「ガラスになった町」と呼ばれる場所があると報告されている。その場所は800メートル四方の地面が黒いガラス質の石で覆われているという場所であり、黒いガラス質の石は「テクタイト」と呼ばれる天然ガラスというものである。この天然ガラスは石や砂を瞬時に高温で熱せられ再固化されできるものであり、自然現象ではなかなか見受けられないものである。また、「ガラスになった町」には溶化されたレンガや気泡混じりでねじ曲がった壷などが発見されている。この地で発見されたテクタイトと同様のものは核実験が行われた砂漠で、また溶化されたレンガや壷などは原爆が投下された広島で見受けられる。火山の噴火によるもとという説もあるが、そもそもインダス文明周辺では火山活動は見られていない。そのことから、モヘンジョ=ダロ、そして「ガラスになった町」は核爆弾によって一瞬のうちに崩壊したのではないかと推測されている。
この説は古代核戦争説として知られており、インドの歴史的叙事詩である「ハマーバーラタ」、「ラーマーヤナ」、そして「リグ·ヴェーダ」には想像だけで書かれたものとは思えない、核爆弾が被弾した状況に似たシーンが描かれている。中でも「アグネアの矢」という神々も恐れる武器が使用されているシーンでは、「ヴィマナ」という飛行物体から都市に向かって「アグネアの矢」が放たれ、都市は太陽の何倍もの光と共に一瞬にして灰になったと描かれており、広島の原爆投下に似たものがある。「アグネアの矢」が投下された都市は文明的にとても発展していたと表記されており、モヘンジョ=ダロは未だにその4分1ほどしか発掘さていないなど広大であり、城壁、大浴場、そして下水道など綿密な都市設計が行われていたほど発展していた。「ガラスになった町」もモヘンジョ=ダロ同様にレンガ造りの施設など発展した点が見受けられ、叙事詩にある「アグネアの矢」が投下された都市はモヘンジョ=ダロや「ガラスになった町」であると研究者たちは推測している。この未知なる遺跡の発掘は現在難航しており、未だに真相は解明されていない。