ブエル

5本のヤギの足を持ち、その中央に獅子の顔を持ち、車輪のように縦に転がって移動する。
このようなユニークな悪魔はブエルをおいて他には存在しない。
日本では、そのあまりにも独特な姿から『ゲゲゲの鬼太郎』に登場し、50の悪魔の軍勢で鬼太郎たちを苦しめる存在として描かれた。
人間の姿になることはなく、ヒトデなど、星の形をした生き物の姿で描かれることが多い。
太陽が人馬宮の中にあるときには、肌が星のように輝くケンタウロスの姿で現れる、といった説もあるが、大多数の魔術書には星の形に似た姿で登場することが書かれている。
器物のようなおかしな姿を持ってはいるが、論理学、倫理学の大家で総帥でもあり、自然哲学、道徳哲学にも優れ薬学の大家で全ての薬効の効果を教えてくれることから、悩み事や病を癒す力を持つとされる。
20世紀にはアレイスター・クロウリーが友人ベネットの持病である喘息が悪化した際に治療のためにブエルを召喚し、実体化させている。
(最も、この際クロウリーが召喚できたのはブエルの頭部と足のみであったためか、触れただけでは友人の喘息を完治させられず。ブエルからの転地療法のアドバイスを試みたことにより、友人の健康を快復させることができた。)
ブエルの能力は全ての人間の病と怪我を手(足)で触れただけで癒すことができ、特に男性を癒す能力が非常に高いとされている。
しかし、ブエルの手により病が快復した場合、その対象となった人物は生涯、星に祈りを捧げ、苦境にある人を救わねばならない、という債務を背負うことになっているため、相応の覚悟が必要となる治療である。
召喚する際には太陽が人馬宮(ケンタウルス座)にあるときに召喚せねばならず、日程が限られる一方で、前述の癒しの能力、および論理学、倫理学の知識の他、召喚者にとってよき使い魔を与えてくれると言われており、もしも召喚できたならば召喚者にとっては大きな助けとなる悪魔である。
召喚ができない場合には、ブエルのタリスマンは比較的有名なものなので、それを持ち歩くだけでも、ブエルの精神面に特化した癒しの効能を得られるとされている。
また、召喚する場合の月齢として、2日、4日、6日、10日、12日、14日が適切とされており、ブエルを召喚する精霊の紋章は水銀を用いた合金で作らなければならないとされている。
呼び出す時間帯は夕方と真夜中以外であればよく、ブエル召喚の鍵となる太陽が人馬宮にあることを確認した後、ソロモン王の魔法陣で自らを護り、ソロモンのペンダグラムを胸に飾り儀式に挑むのが通常とされている。
儀式の際には、杖、剣、司教の冠、盃を用意し、白い亜麻布でできた法衣を着用するのが正式とされており、儀式の前に真水での沐浴、香油を用いて両目を聖別、沐浴の祈りと法衣着衣の祈りを行う必要もあるとされる。
呪文は『アルテミシア』によると、「いかなる言語に翻訳されていようと、意味が通じれば発動する」とされているため、伝わっている儀式呪文を日本語で唱えても悪魔を召喚することは可能である。
また、自信がある場合には、自分で呪文を作ってもよいとされる。

『ゴエティア』によると、ソロモン72柱の悪魔の1人で、50の軍団を率いる地獄の大総帥であり、序列は10番目となっている。
また、『大奥義書』によるとベルゼビュートの配下であるアガリアレプトの配下となっているため、アメリカに住んでいるということが分かる。

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