ナイトメア

ナイトメアとは、夢を司り人間に悪夢を見せる魔物の事である。夢魔とも呼ばれている。
発祥地は中世ヨーロッパ圏(主に西欧)やアメリカとされており、
「Night」は夜、「Mare」は古英語で「霊」「鬼」「悪魔」という意味でありサンスクリット語のマーラー(魔羅)が起源とされている言葉である。
また、「Mare」の後期の形は「maere」でありサキュバスを意味するので、悪魔の一種として考えられている。

●ナイトメアの外見
イギリスや日本のファンタジーでよく描かれている黒馬や馬に跨った悪魔は間違った姿であり、本来は人型の魔物である。
何故間違った情報が人々に広まったかというと、「Mare」は英語で「雌馬」という意味であり、
古英語とは知らずにそのまま「夜の雌馬」と認識された事が原因だ。

人型の夢魔であるためインキュバスやサキュバスと同様に扱われる事もあるが、性質としては大きな違いがあり夢を操る部分は共通しているが全く別の存在といえる。
性別も明かされてはいない。

●悪夢について
ナイトメアが人間の精神に取り付き悪夢を見せるのには理由がある、人間の恐怖心をエサとして魂を食らう事を目的としているからだ。
ナイトメアは夜、枕元に現れ悪夢を見せるとされているが、ただ見せるだけでは済まない。
眠っている人間の体の上に圧し掛かったり・首を絞めたり・時には金縛りを掛けたりと外側から直接危害を加えて
恐怖感や苦痛・圧迫感を感じさせる事により人間が悪夢を見るように誘導するのだ。
夢魔であるインキュバスやサキュバスは淫夢を見させて人間に快楽を与え直接接触をするが、
ナイトメアは苦痛以外を与える事はなく人間に姿を認識される事もないとされているので、人間は悪夢を見たと感じるだけで寄生されていても気が付く事が出来ないのである。

●記録や言い伝えによるナイトメア
『夜中に死者が墓を抜け出して、眠っている人間の首を絞め家々を回って歩いた』
詳しい記録は残っていないが、この話がナイトメアの起源だとされている、この事からナイトメアはアンデット(不死者)ともいわれている。

当時は眼を離した隙に睡眠中の赤ん坊の顔に布(または、認識できない何か)が掛かったため窒息死をした、
という事件が発生した時はナイトメアの仕業だと考えられていたそうだ。

また1290年頃、古ゲルマン語で書かれた記録が残っており、
『眠っている者に窒息の感覚を与えて苦しめている凶悪な女性の精神』と表現されている。
ちなみにナイトメアに取りつかれた人間は昏睡状態に陥る、対処をせずそのまま放っておくと衰弱が進み最終的には命を落とす事になる。

●対処法は
ナイトメアは実体を持たない怪物のため、人間は襲われても物理的に触れる事や攻撃・抵抗をする事は出来ないとされている。
実体がないナイトメアが人間に危害を加えられるのはひとえに悪魔のなす業なのだろうが、
しかし人間にも対抗手段として考えられる術は存在している、悪魔祓いや魔法だ。

悪魔祓いは現代でも行なわれている儀式である。
聖職者(エクソシスト)が自宅を訪ね、十字架や聖水を用いて直接執り行なうそうだ。
国際エクソシスト協会なる組織も存在している。
ちなみに、魔法はおまじないや薬草を用いる生活の知恵として代々受け継いがれており、なかには法で認められ魔女を職業としている人物もいるそうだ。
日本にもお祓いや祈祷があり、儀式・行事の一環としても現在でも執り行なっている。

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