グリゴリ

グリゴリとは、神に背き堕天使となった天使の一団の事である。
別名「見張るもの・神の子」ともいう、
グリゴリは約200名の天使で構成されており、性別は全て男性とされている。
主な文献は旧約聖書偽典「エノクの書」である。

●堕天使となった経緯
今から約1万2千年前、グリゴリは人間へ文明の技術を教示する事を目的として、
地上(ヘルモン山)に降り立った。
元々グリゴリ達は第一〇階級に属する天使である。エデンの園の創造にも携わり四大天使達を助ける働きもしていたのだ。

地上に下ったグリゴリ達は人間へ熱心に教育を施した。
しかし、時が経ち地上にアダムとエヴァの子孫が増えるにつれ、その中にいた美しい娘達にすっかり魅了されてしまったのだ。
娘に欲情したグリゴリは遂には仲間内で娘達と結婚し子を作る事を誓い合う、
人間との婚姻は神から固く禁じられていた、それに構わずグリゴリは人間と交わり娘達は子を産んだのであった。
しかし産まれた子供達は身の丈1350メートルはある巨人(ネフィリアム)や美しい姿や獰猛な性格をした怪物だったのだ。

更に彼女らに骨抜きにされていたグリゴリ達は神から固く禁じられていた「宇宙の秘密」
を教えてしまう。
文献によると主に天文学や薬学、魔法等であり、約数百の知識を与えたとされている。
この結果、人間は多くの知恵を身につけ、地上には悪い影響が表れる、
姦淫や殺人である。また、娘達が産んだ巨人達は人間が作った食料では満足する事が出来ず手当たり次第に魚や鳥・獣を食べ、遂には共食いを始めてしまう、
こうして地上では悪が横行し、戦争が始まる事態にまで発展するのであった。

異変に気がついた四大天使はこの事態を重く受け止め、神に報告される事になった。
神は大変お怒りになり、大天使ラファエルに命じてグリゴリの統率者であるアザゼルを縛り上げ、荒野に墓を開いてその中に反逆者達をまとめて落とし岩石でフタをして彼らを幽閉したのだ。
更に地上ではノアという善人に箱舟の製造を命じた、
完成した船に乗る事を許されたのはノアとその家族である8名の人間と動物達だけであった。
こうして神は地上に大洪水を起こし、その全てを洗い流して一掃させたのである。

●グリゴリの罪は欲情である
天使は罪を犯すと「堕落しやすい肉体をまとう」とされている、
天使は本来霊体(エーテル体)であり、人間と交配する事もなければ子を成す事も出来ない存在である。
グリゴリ達はそれとは異なる肉体を持っていたと推測されている、
彼らは他の天使達とは違い睡眠を必要としていなかった、その為見張るものとして地上に降り立つ事を適任とされていたのだ。
また、グリゴリは巨人だったとされる説も存在している。
黙示書「ヨベルの書」ではグリゴリの九割が堕天をしたが、残りの一割の天使達は罪がなく神に忠実であったと明記されている。

神に幽閉されたグリゴリ達はなんとかその場を脱出し、出会った者を誘惑し時には自身が誘惑され堕天使から悪魔へと変貌していく事になるのだ。

その一方で、大洪水を起こされたのは神の子らの罪ではなく「人間の罪によるもの」とされたともある。

●名称と人間に教示した事
20名の天使を長として構成されている。

アザゼル  統率者の一人とされている、武器や鏡・化粧品や香水等
シャミハザ  統率者の一人とされており、魔術の権威でもある
コカビイル 星座の兆しや運行
アルマロス 魔術の解答
サハリエル 月の知識や運行
バラキエル 占星術
タミエル 天文学
ぺネムエ 紙とインクの製造法と筆記法

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