若杉の白い家/ホワイトハウス

福井県福井市若杉町1

若杉の白い家/ホワイトハウス

【若杉の白い家/ホワイトハウス】

若杉の白い家は、福井県福井市若杉町にある廃墟である。

別名ホワイトハウスとも呼ばれ福井では有名な心霊スポット。珍しいのは普通廃墟と言えばひと気のないような場所にひっそりと建っている事が多いが、この白い家は住宅街のど真ん中に潜んでいる。

ここに住んでいた一家の父親がノイローゼになり家族を皆殺しにしてしまった。さらに狂気は感染し、その隣の家まで無理心中をしたと地元新聞で報道された。

外から二階の窓を見ると赤い目の女性がこちらを睨んでいるという噂がある。さらに二階から女性の声がしたり足音が聞こえるなどの噂もあり、どうやら二階になにかがあるようだ…。

光陽町にも「白い家」という同名の心霊スポットがあり長い間混同されていた。

しかし、この「白い家」もしくは「ホワイトハウス」と呼ばれる心霊スポットは福井だけではない、少なくとも、千葉、長崎、茨城、奈良と日本各地に存在するのである。

・新潟のホワイトハウス
新潟のホワイトハウスは洋館タイプの廃墟だ。
外交官の父とその妻、幼い姉弟の四人家族が住んでいたと言われる。
実は、9歳になる娘は精神的な問題があり、実は多重人格者であったと言われる。
さらにその後、この娘の容態が悪化。彼女を洋館の二階に隔離したのである。
だが、部屋に閉じ込められた彼女は孤独と怒りに駆られ、さらに精神に異常をきたした。
結果、この部屋を脱出した彼女は、そのまま家族全員を惨殺し、そのまま姿を消したという。
しかし、その後この洋館に再び少女は戻るようになり、死んだあとも、この洋館に留まっているという。

・千葉のホワイトハウス

またの名を『惨殺屋敷』と呼ばれる恐ろしい屋敷。ここでも一家惨殺があったとされる。
一家心中が計られたとも言われており、二階には火災の後が残されている。
道路側からみて二階の左側の部屋には何かよからぬものが出るという。

・茨城のホワイトハウス

畑が広がる農業区画の中央位置している。
噂によれば、この廃墟にはランドセル姿の少女が二階の窓付近に現れると言われている。
やはりここも一家惨殺があったとされている。

このように日本には様々な「ホワイトハウス」が存在している。なかでも特に大きな噂となっているのが新潟県のホワイトハウスであり、ここで一家を惨殺した少女は、そのご「ジェイソン村」と言われる場所で村人全員を殺害、そのご「ブラックハウス」「自殺電波塔」といわれる場所で自ら命を絶つという、通称「ホワイトハウス伝説」が存在している。

このような一家惨殺伝説と白い壁の家というのはどうやらセットらしく、とくに家族のうちの誰かが発狂し、残りの家族を全員殺害するというのが共通点であるらしい。

また、その後霊は家の二階部分に現れる事が多いようでもある。

とくに新潟のホワイトハウス伝説にいたっては、ホワイト→ジェイソン→ブラックという一人の少女を主人公とした物語が形成されている点を見ても、このホワイトハウスの噂がいかに人々の心を掴んだかを物語っている顕著な例であろう。

また、この日本の家屋の壁の殆どは白色系統ということもあり、どの廃墟でもホワイトハウスになりえるのだが、その点においては何時、誰が、どのようにホワイトハウスとして噂を流すのかはまったく解っていない。
また、もしそうだとしても、一体どこのホワイトハウスからこの噂が始まったのか?
ホワイトハウスとは、ただの心霊スポットではない。それは、もっと大きくて底の見えない、巨大な都市伝説なのである。