宮崎県宮崎市折生迫 青島グリーンパーク

青島グリーンパーク

宮崎県宮崎市にあった宿泊・レジャー施設が青島グリーンパークである。今は廃墟となっている。周辺住民からは、あそこは危険だと言われる心霊スポットだが、具体的な体験談や霊の噂は少ない。青島グリーンパークの廃墟は、森に囲まれていてかなり劣化している。昼間でもとても暗く、窓ガラスは割れていて荒れている。内部は肝試しに訪れた若者や、サバイバルゲームのフィールドに利用した人たちによって落書きされていたり、ものが壊されたりしている。近くを日南線の線路が走っており、県道377号線沿いにあり、道路から見ることが出来る。道路沿いに「青島グリーンパーク」と書かれた大きな看板があるが、中は木などが生い茂り、外からはあまり見えない。青島には多くの廃墟や心霊スポットがあるため、マニアが多く訪れるそうだ。青島グリーンパークを訪れるのは、心霊スポット好きよりも廃墟マニアなどが多い。体験談には以下のようなものがある。

ある会社員の男性は、週末に泊まりがけで宮崎や熊本の廃墟を巡ろうと、仲間と3人で福岡から来ていた。旅行もかねたもので、軽い気持ちで来ていた。青島はもともと病院だったという噂があるホテルの廃墟や、幽霊病院と呼ばれるところ、仏舎利塔近くの廃屋など多くの廃墟があるためいろいろと回っており、また情報がなくても何か他にもあるかもしれない、と車で走りながら周辺を探していた。そこで見つけたのが青島グリーンパークの廃墟だった。

当時はネットにも青島グリーンパークの情報はなく、ここは新しく開拓できるかもしれない、と興味本位で入ってみた。もちろん地元住民から心霊スポットと呼ばれていることなど知らなかった。これまでにも侵入されたあとがあり、彼らも比較的容易に侵入することができた。建物内に入ってみると、夏の終わりでまだ暑い季節だったにも関わらず、ひんやりとして、半袖では寒いほどだった。しかしそれもそんなに気に留めず先へ進んだ。しかし先に進むほど寒気が強くなり、ついに体が震えだした。これはおかしいと思って一緒に来ていたメンバーに言うと、他の2人のメンバーもそのあまりの寒気の異変に気付いていた。一度立ち止まり、引き返すか、先に進むかと話し合ったが、何かあるのかもしれない、と寒気を我慢して先へ進むことにした。男性は乗り気ではなかったが、しょうがなく先へ進んだ。

建物内に入って15分ほどたったとき、建物の奥から何かもの音が聞こえることに気付いた。最初は外から入ってくる風の音かと思ったが、よく聞いてみるとその音が少しずつこちらに近づいてくることに気がついた。もともと心霊スポットだとは知らなかった彼らは、怖くなって今度こそ走って逃げ出したそうだ。その後は何も起こらなかったが、しばらくは恐怖から廃墟巡りができなかったという。

他にも体験談がある。ある男性は近隣の市に住んでいて、学生時代から青島グリーンパークの噂は聞いていた。青島グリーンパークでは、霊が出る、写真に何かが写る、などと噂されていたが、具体的な体験談は聞いたことがなかったため、半信半疑だった。あるとき、高校のときの友人に誘われ、本当に出るのか青島グリーンパークに夜に侵入してみようという話になった。最初男性は乗り気じゃなかったが、一人じゃ怖いという友人の懇願に折れて結局ついていくことにした。入ってすぐ、その空気の重苦しさに気付いたが、ただ自分が怖がってそう感じているだけかもしれないと思って気にしないことにしていたが、入って3分もしないうちに奥からガラスが割れる音が聞こえた。誰もおらず、風が強いわけでもないのに、ガラスが割れたのだ。驚いた彼らは足を止めたが、ふと廊下にあった鏡を見ると、自分たちの後ろにぼやっとした白い影がうつっていることに、ほぼ二人同時に気がついた。彼らはすぐに建物を出て、その後は二度と青島グリーンパークには近づかなかったそうだ。