鳥取県鳥取市国府町菅野県道37号線

鳥取プレイランド

  1. 鳥取プレイランドの閉鎖
    鳥取県鳥取市国府町菅野県道37号線に、「入口サーキット」と書かれた黄色い旗が見える。サーキット場の奥にプレイランド正門が見える。
    鳥取プレイランドとは、鳥取県鳥取市国府町(当時は岩美郡国府町)にあった遊園地である。
    鳥取県初の遊園地として1986年にオープンし、140万平方メートルの広大な敷地に当時山陰最大級のジェットコースターを配するなど話題となった。
    利用料金もほとんどの乗り物が100〜200円で乗れることや、一日乗り放題でも2500円と非常にリーズナブルであり、家族連れにも人気の娯楽施設であった。
    しかし、娯楽施設の維持管理費が利用料金を上回る結果になり、赤字経営になる。
    広大な敷地を売りにしていたものの、娯楽施設をしてはかなりの山奥に立地しており、非常に不便であった。
    また積雪のため冬期休園期間を設けていたが、その期間が長くなることで客足が途絶え、次第に入場者が減少した。
    さらに、阪神・淡路大震災の影響も受けることになり、1995年10月に閉鎖。
    しばらく放置された後、自衛隊や機動隊の訓練に使われたという話がある。
    施設を解体撤去し、跡地はレジャー施設や農地などに再開発するということだった。
    2009年から、施設撤去後の跡地を利用してカートコースが設置された。
    鳥取プレイランド建設前、ここには無縁墓地があり、その供養が不十分なまま工事が進められたという噂があるが定かでない。

  2. まわり続ける観覧車
    たくさんの子供たちがここで遊んだ。
    丁寧な細工がほどこされたメリーゴーラウンドや子供用カートやジェットコースターが解体途中で放置されている。
    鳥取プレイランドの目玉施設のひとつだったのは観覧車だ。
    その観覧車は解体されず、そのままにされている。
    鳥取プレイランドはすでに閉鎖されて20年が経過しようとしているので、施設内の電源はすべて送電が止められているはずだ。
    しかし、観覧車だけは回り続けているという。
    一見、遠くから観覧車を見るだけでは遊園地がまだ存続しているのではと感じるほど、遠目では美しい。
    そのため、観覧車が回り続けていても違和感がない。
    重ねて記載するが、鳥取プレイランドは送電が止められているので観覧車は動かない。
    廃墟マニアの間では観覧車だけ送電されているのでは、という噂もあるが、部外者が勝手に観覧車に乗り込んだ時のことを考えれば、観覧車だけ送電を続けることは非常に危険であり、事業者や所有・管理者がそのようなことをするとは考えられない。

3.揺れる赤いゴンドラ
鳥取プレイランドの観覧車が回り続けていることも心霊スポットとされる一因だが、実はゴンドラの方がより不可解な現象が起こっているといってよい。
観覧車のゴンドラはカラフルにペイントされているが、このうちの赤いゴンドラだけが異常な揺れをみせている。
ゴンドラは景観を楽しむ施設であるため、正面には遮るものがなく、強風を受けるために強化構造になっている。
そもそもゴンドラが異常な揺れを起こすような強風なら観覧車は運行停止になる。
前述の、送電されていないのに回り続ける観覧車が強風のためとみることもできるが、ひとつのゴンドラだけが揺れるのは説明ができない。
これは鳥取プレイランドをよく知る地域の住民だけでなく、廃墟マニアや全国の心霊スポット探索マニアの間でも有名だ。
実際、赤いゴンドラだけが異常に揺れている映像が動画サイトにアップされている。
また、観覧車が回っている様子も同様に動画サイトで閲覧することができる。
ゴンドラが揺れる様子を見ると、円周の外側に比重がかかって揺れているように見える。
子供がブランコを揺らして遊んでいるような揺れ方で、はっきりと特定のゴンドラだけが大きく揺れている。
気のせいだ、風のせいだと否定できないだけに、恐怖映像としても有名だ。