熊本県宇城市にある、熊本でも有名な心霊スポットが天草パールラインホテルだ。ここは平成天皇が皇太子時代、美智子皇宮様とご成婚された際に宿泊されたことで有名なホテルだった。近隣には時差値の橋と呼ばれる天草の「一号橋」があり、そこで死んだ人の霊が、ここに集まっているとも言われる。現在は廃墟になっている。

天草パールラインホテルは、1963年ごろに開業した。1966年に開通した天草五橋のひとつである一号橋がまだ当時は建設中であり、ホテルから建設中の橋が見ることができた。五橋が開通した当時は、全国から観光客が押し寄せ、非常に活気のあるスポットだった。天皇陛下が宿泊されたように、このパールラインホテルは格式の高いホテルだったのだが、天草五橋のような橋が全国的に珍しくなくなり、またこのホテル以外にも多くのホテルや旅館が天草周辺に建てられるようになったため、客足が遠のくようになった。昭和50年代に入ると経営が赤字になり、55年ごろに廃業。それから30年以上廃墟のままになっている。また廃業してから数年後、何者かによってホテルに放火され、大部分が焼け落ちた。今ではかなり風化し、建物は壁や天井が崩壊している箇所も多い。周囲は草木が生い茂り、建物も大部分が覆われている。しかしその他の廃墟と比べると、人間による荒らされた後は少ない方だ。

天草パールラインホテルには、今でもそれなりに廃墟マニアや心霊スポット巡りが好きな人が訪れるようだ。心霊現象の体験談は少ない方だが、その中からいくつかを紹介する。

ある男性は、日頃から心霊スポット巡りをするのが好きで、その日も一人で福岡から車を走らせて、パールラインホテルを音売れた。車をとめて中に入ってみると、心霊スポット独特の空気の重さを感じたが、これはよくあるものだ、と無視して中へ入った。ホテルは非常に広く、探索するのには時間がかかった。ホテルは全てコンクリートで作られているためか、床はしっかりしていて比較的容易に探索することができた。その男性は霊感が弱かったのか、今までもいくつかの心霊スポット回ったが、何も心霊現象を体験することはなかった。どうせここでもそうだろう、と思って写真や動画を撮影しながらどんどん先へ進んで、屋上まで来た。

屋上からは一号橋を見ることができたが、そこでなんと人が飛び降りる瞬間を見てしまった。あっ!と思ったときには、すでに遅く、橋から落下していた。しかし落ちたはずなのに落ちた音が聞こえない。確認しようにも暗くてよく見えない。とりあえず警察に通報した方が良いと思って携帯を取り出し、ふと橋の方を見ると、また人が飛び降りた。そしてまた音が聞こえず、下を覗き込んでも何も見えない。また橋の方を見上げると、その瞬間また人が飛び降りた。そこで男性は、これが現実の出来事ではなくなんらかの霊現象なのだということに気付いて、急いで階段を駆け下り、建物を出た。

車に乗ったところで、今のはいったいなんだったのだろうと考えていたが、思い出すと恐怖感が大きくなってくるため、とにかく車を走らせて建物を出た。車を走らせること30分、何もない直線の道で、急に車が操作できなくなってノーブレーキのまま木にぶつかってしまった。車は大破し、男性は重傷を負って病院に運ばれたそうだ。幸い命に別状はなく、意識も戻ったが、屋上から見た光景が頭から離れず、それから数年たってからも毎日のように夢に見るという。

熊本県宇城市三角町三角浦天草パールライン
32.610408
130.460698
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