神奈川県逗子市小坪7丁目

小坪トンネル

日本でも有数の心霊スポットとして様々な媒体で取り上げられている。トンネルの上には、昔から存在する火葬場があり、昭和28年に発表された、怪談話を題材とした川端康成の小説「無言」では、付近に火葬場があること、小坪トンネルに幽霊が出ることに触れられている。霊的な噂としては、女性の幽霊がボンネットに落ちてくる、見知らぬ女性の霊が後部座席にいた、トンネル手前に佇む女性の霊、幽霊がらみの交通事故が多発するなどと語られている。

"鎌倉から逗子に行く途中にある小坪トンネルは、通称「お化けトンネル」と言われて、いろんな噂があります。私はずっと鎌倉市在住なので、いろいろな人からその話を聞きました。まず、鎌倉女学院に行っていた高校生の女の子に聞いた話ですが、ある人がそこを車で通っていたら、突然「ドーン」と音がして、何かが車の屋根に落ちてくるんだそうです。怖いのでそのままトンネルを抜けて、トンネルの外で車を止めて屋根を調べてみたところ、何もなかったとか。何かが落ちてへこんだ跡とかも全くなかったのだそうです。確かに何かが落ちてきた音がしたのに、と思ってそのドライバーはゾーッとしたそうです。他にも、トンネルの中を走っていると、誰か白い服を着た女の人のような人影が立っていて、こちらを手招きして車を止めようとしていたけれども、怖いのでそのまま通り過ぎたら、バックミラーに人の顔が映っていた、とか、やっぱりトンネル内を走っていると、ガラス窓にたくさんの手形がついていたとか。
トンネルの上には墓地があるそうなんですが、そこの墓地に肝試しに行った高校生たちがいて、数人で墓地の坂を上っていたところ、メンバーの中に霊感のある人がいて、その人が、しきりと片側の茂みを気にしている。どうしたのかと聞いたら、「あっちの方にたくさんの人が立っていて、こっちをじっと見ているんだ。」と答えたとのことです。他の人たちには何も見えなかったそうですが、みんなゾッとして急いで逃げ帰ったそうです。"