怖さともの悲しさと甘酸っぱさが漂う

これ、公開前から話題になっておりました。首が回るだの、見終わったあとはグリーンピースが食べられなくなるだの、もともと食べられないからいいだの。当時中学生だった私は、悪魔祓いなる言葉をこの映画で初めて知ることとなります。だいたい外国のホラー映画には日本映画にある湿り気が乏しいように思います。しかし、この映画は違います。神父さんからして、神父さんらしくない。まさに悩める神父なのです。あまり書いてしまうとネタバレになってしまいますが、どこから見ても正義の味方というアメリカンヒーローのような方では決してありません。これがまた、適度な湿り気を与えてくれていると思います。悪魔に取り憑かれた少女を救うため、やってきた神父。しかし、やっと退治できるわけではなく、むしろ神父の旗色が悪い状況が続きます。神父自体も悪魔に幻惑され、心を乱されます。スカッとする場面のあまりない、というか、殆どない形で進みます。怖いシーンの印象もないことはないのですが、この登場人物である神父が、とにかく一番心に残りました。当時は、男の哀愁だの、生活に疲れた男だのという感情は全くわからなかったはずですが、神父に漂っているもの悲しさが、印象的です。実は、この映画。初恋の人と見に行った初めての映画でした。緊張して彼女にろくに口もきけなかった私が、それこそ清水の舞台から飛び降りるような心持ちで「エ、エイガニイコウ」とたどたどしい日本語でさそったような記憶があります。日本広しといえども、初めてのデートに「エクソシスト」を選ぶカップルはそうそうおりますまい。そういう意味でも印象に残っている映画であります。「もう一度レンタル借りてみようかな」お粗末でした。

悪魔憑きの恐怖

「エクソシスト」は、悪魔憑きを描いた有名なホラー映画です。エクソシストとは、「悪魔ばらい師」のことをさすのだそうです。欧米のキリスト教圏では、悪魔に取り憑かれるということが一部ではいまだに信じられていて、そんな悪魔に取り憑かれた人から悪魔を祓う神父さんなどのことですね。日本でも狐憑きに神官がお祓いをして狐を祓うというようなことがあるようですが、それと同様なものなのでしょうか。いずれにせよ、キリスト教について詳しい人なら、この映画の怖さもまた格別だろうと思います。もちろん、キリスト教や悪魔について知らない人でも、この映画は見ていてものすごく怖いのですが。女優のクリスの1人娘リーガンに、ある日悪魔が取り憑きました。悪魔が取り憑いた少女の顔は本当に恐ろしいです。この特殊メイクはすごいものだと思いました。少女リーガンがもともと可憐な少女なだけに、その変貌ぶりが怖いです。リーガンは悪魔の声、つまり男性の声で、卑猥な言葉をまき散らし、おぞましい動作を続けます。母親のクリスは、リーガンを助けようと、悪魔祓い師(エクソシスト)の神父さんに悪魔祓いを依頼します。まずはカラス神父、さらにメリン神父の二人のエクソシストが、全力をつくして少女に取り憑いた悪魔との戦いを始めます。なかなかリーガンの身体から出て行こうとしない悪魔。二人の神父たちの努力にもかかわらず、リーガンに取り憑いた悪魔はますます力をつけてくるように見えるのですが・・・。ようやく悪魔を祓うことに成功したエクソシスト。おぞましくも恐ろしい悪魔憑きの物語でした。

ホラーオカルト映画の金字塔

この映画は、ウィリアム・ピーター・ブラッディの大ベストセラー
を映画化したものである。ピーター・ブラッディは元々コメディの
脚本を書いていたが、ある悪魔憑きの事件を聞き、クリスチャンで
もあり、そろそろ本格的な小説を執筆したいと思っていたタイミン
グだったので、この小説を書き下ろした。

それが思わぬ大ヒットになって、当の本人が一番驚いているのでは
ないだろうか。

余りの大ヒットに映画会社も映画化を考えたが、内容が内容だけに
躊躇していた。しかし、これほど傑作を埋もれさすのはもったいな
いと考え、映画化に踏み切った。ピーター・ブラッディは当初自身
で監督をするつもりでいたが、映画会社が難色を示したので、せめ
て、監督は自分で選びたいと言う事で、監督の選定はブラッディが
行った。

白羽の矢が当たったのは、前作「フレンチ・コネクション」でアカ
デミーを会得し、その手腕を高く評価されていたウィリアム・フリ
ードキンが選ばれた。しかし、これが興行的には成功でも作者であ
るブラッディについては悪夢の始まりだった。
監督と作者の間でカットする場面、入れる場面とお互い意見が異常
な程、食い違い映画は成功したにも関わらず和解までに30年もの時
を費やした。

1流のキャスト、1流のスタッフで製作したこの映画も、結局は監督
の独り舞台で、彼はスタジオに銃まで持ち込んで撮影に臨んだ。
思う通りにならないと空砲ではあったが、事あるごとに銃を撃った。

この映画には、アドバイザーとして、また出演者として本物のカト
リックの神父がいたが、そう言った神父にみフリードキンは容赦な
かった。しかしながら、そこまでの鬼気迫る追い込みがこの映画を
名作たらしめた大きな要因となったのではないだろうか。

ホラーにスポコン精神を持ち込んだ稀有な作品

この映画のテーマは多分、「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」である。ホラーにスポコン精神を持ち込んだ稀有な作品である。

娘が緑の液体吐くわ、階段ブリッジで下りてくるわ、クビ180度回るわ、挙句の果てには360度回るわ。で、違う世界に行きたくなるくらいなのに、正気を失わず、戦う母親の「あきらめない気持ち」。

病気を抱えながらも戦うベテランメリル神父の「ゆるぎない信仰心」。

母親の死を見とれなかったという負い目を悪魔につかれいったん敗北しそうになったカラス神父も、命を賭して助けたいと想いが「あきらめずに戦う」という行動を生んだのだろう(結構衝動的だったような気もするけど)。

どうでもいいけど全員顔色悪すぎて、見てるこっちが辛いわ!

あと教会本部の「まぁ、高齢だけど、発掘とか行ってたし、元気だろ。悪魔祓いくらい余裕っしょ」感、「現代の現場の苦労なんて何もわかってない管理職」感、がでてて、とっても嫌な感じだけど、現実あんな感じなんだろうな感がでててとってもリアル。

「悪魔なんて信じない(神父すら信じてない)精神療法も眉唾!」という姿勢を貫き作品全体を現実とフィクションラインをあわせておき、「あの原因でもない、この原因でもない」と医療的に原因を消去法的に潰していくことで、観客に「悪魔が原因とは信じたくないけど、悪魔が原因としか考えられない」という結論を納得させているし、上手い脚本だと唸ってしまった。

「キリストでファックしてやるぜー」の件はさすがに笑ったけどね。

恐怖で息が詰まる、映画・「エクソシスト」

一昔前から、最近のホラー映画まで、数ある洋画・邦画を問わず色々と見てきましたけど、小生にとって一番ショッキングだった映画は、何と言っても「エクソシスト」でした。

映画館では、終了してからもショックで暫く席を立てなっかった記憶があります。

映画・「エクソシスト」(原題は The Exorcist)は、40年ほど前に封切られたアメリカ映画で、ホラー作品でありながらアカデミー脚色賞受賞を受けた作品です。

題名となっているエクソシストとは、英語で「悪魔払い師(カトリック教会のエクソシスム)、又は悪魔の祈祷師」という意味であり、ホラー映画の草分けとなったもので、その後、「オーメン」など、恐怖映画が続々登場することに成るのです。

 

「エクソシスト」は悪魔祓い師のことで、説明不要のオカルトホラーの金字塔とも言われ、あどけない可愛い少女に襲いかかる悪霊と、その霊を静めるために訪れた霊媒師との、壮絶で過酷な闘いを描いたものです。

監督は、巨匠・ウィリアム・フリードキンによるSFホラー大作です。

さて、本作ですが、当初はアメリカではR指定(17歳未満は保護者同伴)で公開されたが、更に、18歳未満は鑑賞できなくなったとされてます。 又、イギリスではX指定(成人映画扱い)で公開され、本作のテレビ放映ならびにビデオ販売は1999年まで許可されなかったと言われます。

本編は、メリン神父は、この邪悪な悪霊・パズズがアメリカ合衆国に登場する日が近い事を予感する。 パズズのターゲットは、平穏な家族の一員であり、いたいけな娘・リーガンであった。 取り付いた娘のその声は邪悪な響きを帯び、形相も怪異なものに豹変、荒々しい言動は日を追って激しくなり、そして遂に、悪魔は娘・リーガンに十字架で自慰行為までさせるが・・。

ここで神父は、少女リーガンから悪霊を追い払うため、壮絶な戦いに挑むが・・。

静かな怖さが迫ってくる作品

エクソシストといえば誰もが見たことはなくても、悪魔に取り付かれた少女やブリッジで階段を下りるシーンなどがパッと頭に思い浮かぶほど有名ですが、私自身もこの映画は大好きで過去に数え切れないほど見ています。

ただこの映画が公開された当時は、私はまだ生まれてもいませんでした。それどころかかなり昔の古い作品です。でもその古さこそがこの映画の怖さをより醸し出していると私は思います。

またCGなどがなかったような時代、悪魔に取り付かれた少女の恐ろしい顔は特殊メイクだからこそリアルな怖さを演出できているのではないかと思います。

そしてこの映画には静かな怖さがあります。派手な恐怖シーンや肝を冷やす演出ではなく、全体的に暗く陰鬱なトーンがあり、その静けさがじわじわと恐怖を盛り上げてくれるのです。

とくに悪魔祓いの神父がエクソシストのテーマ曲が流れる中歩くシーンは、悪魔に取り付かれた少女のシーンよりよほど怖いです。

なぜこんなに怖いのかと考えてみると、やはり有名なエクソシストのテーマ曲が流れているからこそです。チューブラー・ベルズという曲なのですが、この曲はもう今では恐怖シーンに欠かせない曲となっているほどです。

私はこの曲を聴くとエクソシストの神父の歩くシーンが思い浮かび、じわりと背筋が寒くなります。

またこの映画はラストも衝撃的です。ハッピーエンドといっていいのかそうではないのか難しいところですが、見た人によってその感想は変わってくるのかもしれません。

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