これぞSFホラー

1作目のリドリー・スコットから監督がジェームズキャメロンに変わったことにより、作風も一転。スコット監督が美術面でおおいに意匠をこらしたSFホラーの傑作であった1作目、2作目はさらに大きな市場を狙ったのか、ものっすごく派手なSFアクションへと転換、本作の後『アビス』『トゥルーライズ』『タイタニック』『アバター』などの超A級大作群を次々に生みだすこととなったジェームズ・キャメロンにとってはキャリアアップのスプリングボードとなった作品といえるだろう。
いや、もしかするとジェームズ・キャメロンの最高傑作は実はこの『エイリアン2』かもしれない…と言ってしまっては言い過ぎだろうか??? それほどアクション映画としては見事な演出だ。ジェームズ・キャメロンが2作目を手がけるにあたって、リドリー・スコットと全く手法を変えたのは、大正解だったといえる。
『エイリアン』と『エイリアン2』はストーリーの流れは受け継いでいるが、全く別の作品だ。
個人的にどちらの方が好きかと問われると、やっぱり『エイリアン』。2作目は完全にエンターテインメント作品であって、映画としての美意識は息を潜めてしまっている。すべてのシーンが明るいトーンで撮影されているため、ストーリーは分かりやすいが、1作目のようなダークネス感がなくなってしまっている。ただ『1』の暗黒のなかに潜伏するエイリアンの恐怖は、『2』では動きを感知するセンサーの発するアラーム音と、画面に表示される無数のエイリアンの接近によるスリルへと、演出が大きく変わっており、これはこれでハラハラとドキドキを煽る巧みな演出となっている。
ディレクターズカット版を見たので、劇場公開版はどうかわからないが、キャラクターたちとストーリーの導入部分が若干長く感じた。いかにもアクション映画的な軽い感じが、まぁ楽しくもあるし、んーいらないな、これ、って感じでもある。

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