怖くて悲しいポルターガイスト

「チェンジリング」はカナダの映画で、ポルターガイスト現象を描いたホラー映画です。作曲家のジョン・ラッセルは、事故で妻と子を失い、つてをたどってシカゴのチェスマン・ハウスという屋敷に移り住みます。ところが、その屋敷は幽霊屋敷で、夜な夜なポルターガイスト現象が起こり、2階で大きな物音がしたり、誰もいないのに椅子が揺れていたり、不思議なことばかりが起きるのでした。この心霊現象についてつきとめようと、ジョン・ラッセルはいろいろ調べたりするのですが、この屋敷の歴史を調べていくと、幼くして亡くなった子供の悲しい事件のことが明るみに出てきます。今も屋敷にとりついて、離れられない子供の霊は、怖いけれども、それよりも可哀想という感じがしてしまいました。ポルターガイスト現象の描写はリアルな感じで、見ているのが怖いのですが、もともとの因縁というか、霊の心情を考えてみたら、そうならざるをえないかもしれない、と同情してしまうような話でした。ポルターガイスト現象については、実際にあったような話をもとにしているようで、非常にリアリティがあります。そういう「騒がしい霊」という心霊現象についてはよく話を聞くことがありますが、映画ではよくその現象が再現されていました。ただ、ストーリーとしては悲しい子供の因縁の話が出てきて、ともかく可哀想だという気持ちのほうが先立ってきてしまう映画だったですね。ポルターガイスト現象に興味のある人には面白いだろうと思います。

良質な映画でした

あまりにも古い映画なので書いていいのかわかりませんでした。DVDを借りて見直そうかと思いましたが、40年前の印象をそのまま書きたいと思います。良質なホラーでしたね。丁寧に作ってあります。続編がなかったのもいいところです、アメリカ映画とは思えませんでした。怖がらせればいいと言うものではないのです。その辺この作品は日本の怪談に近いものがありました。日本の怪談は文章で読む限りは情緒があるんですよ。
内容を言いましょう、よくある家を購入してからの怪奇現象です。しかしそんなに怖くないんですよ。オーメンみたいに首チョンパもないし、貞子みたいにエレベーターに一階ごとに出現することもありません。あえて言うならささやきでしょうか。これが怖い。家を買った人は原因を調べ始めるのですが、この段階でこの人は呼ばれているのね。
ようするにすりかえですよ。今はわかりませんが日本人は血を大事にしますよね、だから子供が多少足りなくても面倒はみます。だけど話はアメリカなんですよ。この経営者は事業のために自分の子供を抹殺したんだね。そして孤児院から優秀な子供を引き取ってすりかえたと。抹殺された方はたまったものではありません。だからささやくんですよ。
もちろん凡庸な映画ではないのでクライマックスはあるのですが、綺麗に表現していましたね。この映画は傑作だと思います。怪談の本場の日本でもかなわない。恨みというのではないのですよ、ただ自分を知って欲しいと言う魂はあるのではないですか。私が一番怖かったのは子供用の車椅子を観た時でした。

レビュー投稿