B級心霊モノ

こういう、B級心霊モノにありがちで、おれがいつも気に食わないのは・・・・あまりにも設定や展開が「理不尽」なこと。
まさしく「ダメな映画を盛り上げるために簡単に命が捨てられていく」という感じ。
テケテケ・・・・あんな突然理不尽に襲ってきて、しかも一撃で胴体切断する超攻撃力を備えているとか、おかしいでしょ。
こっちは人間、あっちも「元」人間なんだから、こんな極端に戦力差があっていいもんかね。
日本古来の妖怪っていうのは、元来基本的には「脅かす」っていうことがメインなはず。
殺傷系の能力は、そりゃあってもおかしくはないけれど、ここまで極端な物理的攻撃力を持っていることなんかあるわけない。
じわじわ、致命傷にならない傷を与えていくとか、もしくは病気にさせるとか・・・・霊が人を殺せるのは、そういうケースだ。
それにしたって、もっと段階を踏むもんだよ。
特定の条件(厳しめ)を満たすなり、霊の固定テリトリーに足を踏み入れてしまうなり・・・・「発動条件」がちゃんと揃わなかったら、こんなことにはならない。
「歩道橋(しかも全国どこでも)」とか、「振り向く(しかもトラップまで仕掛けて)」とか、「赤いもの(しかも理由こじつけっぽい)」とか、そんなもんじゃ・・せいぜい、「怪我をさせる」くらいが関の山のはずなんだけどねぇ。
後は・・・・被害者とその霊が深い関係を持ってる時、かな。自分を殺した犯人だとか、さ。そういう相手なら、まぁ一撃殺が可能かもしれないけど・・・・無差別は、ねぇ。
そういう、単一の作品だけを盛り上げるために、無茶苦茶な設定をしてしまう軽薄さが、どうしてもいつも引っかかってしまうのよね。

ホラー好きなら観ても損はないかも

そもそも「テケテケ」って何ぞや?って話ですが。なんか可愛い語感なんですけどね。テケテケ。

冬の夜に列車に撥ねられ上半身と下半身が分断、しかし寒さの為に出血が止まり上半身はしばらく生きていた女性がいた…ってやつ。私も小学生の頃に読んだ記憶があります。

物語について。

このテケテケに出会ってしまうと基本的に半身ぶった斬られて殺されちゃいます。運良くその場を凌いだとしても、三日以内に必ずテケテケは姿を見た者の前に舞い戻り、命を奪っていく…

主人公の可奈(大島優子)は友人をテケテケに殺され、その友人の死亡現場でテケテケに遭遇してしまいます。その場は助かったけど三日後には死んじゃうん?助かりたい!ってことで、彼女は従姉妹で都市伝説を研究中の理恵(山崎真実)と一緒に、テケテケの都市伝説のルーツとおぼしき加古川へ向かうこととなるのですが…

問題の地名をうっかり聴き間違える大ボーンヘッドやらかして、お前ら本気で助かろうとしてんの?とか色々突っ込みどころは多い

くだんのテケテケはかなり脚(ってか両手パタパタさせて動くんだけど)早いです。車で逃げても追いつかれそう。どんなんや。しかし特に刃物持ってる訳でもないのに何で犠牲者はスパッと千切られるんだろう。カマイタチみたいな感じ?

正直子供が怖がるレベルのお話なんですが、こういうのってある程度その「バカバカしさ」も受け入れないと楽しめないよね。70分という尺もちょうど良かったのかな。残酷描写もそこそこ力入ってるし、ホラー好きなら観ても損はないかも?

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