妖怪

この映画、三池作品にしてはテンポもまとまりもよく、水準以上のデキ。面白い。
その反面、今年もっともバカバカしい映画でもある。
クライマックスは日本全国の120万もの妖怪が結集する。
しかし<大戦争>なんておきません!
なんとアズキ一粒が世界を救うのである・・・。
あまりにもバカバカしいのであるが、そこを「クダラネ~」と笑い飛ばせるかどうかはその人次第。
しかし腹を立ててはいけない。
なにせ相手は日本映画界の悪童・三池なのだ。
見た目は凶暴だが、中身は<中坊感覚>そのものの男なのである。
三田佳子の息子でも証明されているとおり、悪ガキにカネもたせるとロクな使い方をしないのだ。
だって、この巨額の制作費をかけた超大作のオチが妖怪の大活躍ではなく、さんざんひっぱった伝説の聖剣でもなく、あんな小さな豆ひと粒なんだぜ!
まったく三池崇史というのもつくづくタチの悪い男である。
だから最高なんだけどな。
映画はユルいギャグが中心であるが、そこそこの毒ッ気もある。
神木クンの着替えシーンがあったり、川姫の太ももに手を置いたりと、ちょっとゾクッとするようなシーンがそれだ。
しかし、あれはあくまで大人向けであって、子供にゃ伝わらんだろうな。
欲を言えば、ハダカや汚物のオンパレードで親子連れをドン引きさせるような、小学校で鑑賞禁止令が出るぐらいの(でもクラスの話題はそれでもちきり)作品が観たかった。
だって小学生なんて所詮<うんこちんちん>が大好きなのだ。
「子供連れてきて失敗した!」なんてクレームで松竹のデンワが鳴り止まないぐらいの状況にしてほしかったな(笑)。
毒素たっぷりで子供たちの明るい未来に影を落とすような映画があってもいいじゃないか。
そういうことが平気でできてしまうのが三池崇史の唯一無二のところであるのだから。

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