一番とっつきやすい

羊たちの沈黙の第3弾。
このシリーズの中では一番とっつきやすい。比較的誰にでも楽しめるサスペンスに仕上がっている。
敏腕捜査官が連続猟奇殺人事件を巡ってレクター博士に助言を仰ぐという設定は「羊たちの沈黙」とほぼ同じ。こちらは心理描写よりもストーリー展開に重点を置いている。これまでどこか孤高の存在感を醸し出していた前2作に比べれば、幾分エンターテイメント性を高めた作品と評価できよう。
逆に言えば、他のサスペンスと特に顕著な違いのない作品になったとも言える。本シリーズの観る者を選ぶこれまでの性格が好きな人には物足りなく感じるかもしれない。
しかしアンソニー・ホプキンスあっての映画であることは明白だ。
僕の敬愛するマイケル・マンが数年前に映画化した「レッドドラゴン/レクター博士の沈黙」は知る人ぞ知る作品ではあるが、本作ほどヒットはしなかった。
彼の「レクターぶり」には脱帽だ。
ただ、犯人役のレイフ・ファインズもいい。とってもせぇくすぃーさを感じる人だね。どこか影のある雰囲気がマッチしてます。
個人的にはマイケル・マンとアンソニー・ホプキンスが組んだ「レッド・ドラゴン」が心底観たかった。
ともあれ、単純に面白いサスペンス。ホプキンスの「レクターぶり」はもちろん、ラストはファンにはたまらないだろう。
っつーかこれで最終章とか言っておきながら、ヒットしたもんだからちゃっかり続編を作ってしまうあたりはご苦労様です。

レビュー投稿