自分が主人公になったようなカメラワーク

主人公は元刑事のベン。
ドラッグを過剰摂取してたり、妻エイミー(ポーラ・パットン)と子供二人とは事情があり現在別居中。
とりあえず妹のアンジェラ(エイミー・スマート)の家に居候してます。
彼は社会復帰のために夜警の仕事につきました。勤務地は過去に大火災で多数の死傷者をだし、現在は廃墟放置のショッピングセンター「メイフラワー」。
初出勤の日、この「メイフラワー」構内でベンはいきなり奇怪な出来事に遭遇することに。構内至るところに配置された鏡に謎の手形が。こすっても落ちません。
翌日、メイフラワー構内でいきなりひび割れた鏡のせいでベンは左掌を負傷。そして自分の身体が燃える幻影に苦しめられることに。もうこの辺で普通ならこの仕事辞めたくなりますね。ここでベンが見つけた前任者ゲリーのお財布。身分証明書やお金とともに入っていたのは、「エシカー」と書かれた一枚の紙片。このワードに怪異の謎を解く鍵があるのか?そして鏡の中に現れた生焼けの女!こいつは何を訴えようとしてるのか。
しかし前任者のゲリーは謎の変死(冒頭で鏡の中の自分に殺される人ですね)。彼も死の前にベンにメイフラワー大火災の資料を送付してくるなど、何か言い残したことがあったようです。
そして鏡の怪異はベンだけでなく、彼の肉親にも襲い来ることに。手始めに殺されるのは妹のアンジェラ。入浴中に口を引き裂かれるグロ死です。このままいくと妻と子供二人にも危害が及びそうだ。
一連の怪異には過去のメイフラワー大火災、そして「エシカー」という名の人物が握っている様子。果たして彼は鏡の呪いの謎を解き、彼や彼の家族の命を守ることができるのでしょうか・・・?
鏡の中に映る自分の姿がもし違う動きをしたら・・・? 
ほん呪の三面鏡の動画を観てもわかるように、これってホント身体の芯から恐怖できる事象ですよね。鏡だけでなく、窓ガラスや水面に映る姿までもが襲いかかってくる。もう逃げ場なし。
鏡の謎を解くために奮戦するベンですが、これがもう『24』のジャック・バウアーにしか見えないのは幸か不幸かw

ドンデン返し的な展開

ドンデン返し的な展開ってこういう物語にはほとんど不可欠な要素ですよね。

大抵「不思議なこと起こるなーと思ってたら俺が狂ってたんでした」構造のオチになるか、そうでなければ「幽霊か悪魔の仕業だった」というテンションでそのままやりきる構造のオチになるか。

要は劇中の主題になる不思議に“シテ”が存在するかどうかというところなんですけど。“シテ”がいるなら、犯人なり幽霊なりと対決することになるし、いないなら「妄想」という結論が出て終了。

「妄想ではないんだけど“シテ”の存在も不明」というパターンもありますけどね。でもそれだとあんまりスッキリしないんで、「不思議」をフィーチャーしたい場合は不向きです。なのでこの場合はどちらかというと「不思議」そのものよりも、それによって発生した非現実的な状況下における「人間模様」に主題がいったりする。

だから大概は二択なんだと思うんですよ。第3の道を選ぶと話が膨らんでしまうし、けっこう組み立てがめんどくさいんだと思います。

なので『ミラーズ』も、借りてみたはいいけど二択のどっちかなんだろうな、と。

構造的には結局のところ先の二択のうちの前者にあたるんですけど、「怪奇現象→精神病」じゃなくて「精神病→怪奇現象」なんですね。なので「主人公狂ってんのかな?」からひっくり返って「悪魔でした」に落ち着くんですけど、その運び方が結構ウマくて、観てて飽きなかったです。

二択しかない中で飽きさせない作り方をするというのはすごく難しいと思うんですけど、そこに成功してるのがスゴイなと思いました。

鏡の中に映る自分の姿がもし違う動きをしたら・・・?

『24』のジャック・バウアーことキーファー・サザーランド主演。パッケにはまた「驚愕のラスト!」と大上段に構えたコピーが綴ってあります。こういうの大好きだけど、やっぱり構えて観ちゃうよね。どうやら2003年公開の『鏡の中に』という韓国映画が起源らしいですが、そちらは未見。

鏡の中に映る自分の姿がもし違う動きをしたら・・・? 

ほん呪の三面鏡の動画を観てもわかるように、これってホント身体の芯から恐怖できる事象ですよね。鏡だけでなく、窓ガラスや水面に映る姿までもが襲いかかってくる。もう逃げ場なし。

鏡の謎を解くために奮戦するベンですが、これがもう『24』のジャック・バウアーにしか見えないのは幸か不幸かw もういつものように逆ギレしてますよ。そして色々と強引!「すまない」と言いつつ拳銃突きつけてくる。まあジャック・バウアーのキャラ大好きだから良いんだけどさ。大きな当たり役掴んじゃうと、そのイメージをなかなか払拭できないのは大俳優の宿命ですね。頑張れジャック。じゃなかったキーファー・サザーランド。

「驚愕のラスト!」と銘打つ作品は最近多いですが、やっぱり構えて観ちゃうよね。どうしてもハードル上がる。でも本作のラストはなかなか面白いと思いましたよ。ハリウッドアクションによくある、警察やらなんやら集まっての後片付け・・・かと思ったら実は!というのがね。さりげないけど無茶苦茶手間ひまもかかってます。

ということでアレクサンドル・アジャ監督作品、気づけば虜になってますね。

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