序盤は唐突

フライトナイト/恐怖の夜、序盤は唐突で、作品の世界観に馴染むのには少し時間がかかる。
ストーリーはシンプル、地味なコメディー映画って感じ。だけど唐突すぎるので序盤は少し混乱するかも。
テンポはどちらかと言えば悪い。それなりに見入る事は出来ますが、それでもダラダラとした印象が強い。
キャスト陣は好演してますが、肝心なシーンは特殊メイクなので何とも。
映像は基本的にはキレイですが、あるシーンだけがとにかく酷い。コリンファレルかっこいいな 。
ストーリーの中で数少ない盛り上がりポイントなのに、映像が酷すぎて失笑してしまう程。
全体的に臨場感が無いというか、いまいち迫力に欠けるのが残念な所。
展開も急なので、理解する前にストーリーが進んでしまっている事が多い。
ラストも王道的な終わり方で、ある程度予想出来る。けど、しっかりまとまった終わり方。
リメイク作品と言う事ですが、オリジナルを知らなくても十分に楽しめます。
ただ、ホラーとしては弱く何故かコメディ色が強く感じられる。
描写も控えめなのでホラーが苦手な方でも楽しめますが、それでも少し物足りなさを感じてしまうかも。
基本的にはヴァンパイア映画の抑えるべき所はしっかり抑えているので、質はそれほど悪くない。
けれど見ていて「あれ?」と思えてくるのが、この作品の不思議な所。
王道的なヴァンパイア映画ですが、何かが足りない。そして勿体無いと思える。そんな作品でした。

「フライトナイト」のリメイク版

今ではカルト映画として根強いファンを持つ「フライトナイト」のリメイク版です。

学園一のカワイコちゃん(苦笑)であるエミリーをゲットした元オタクのティーンエイジャーのチャーリー。

彼の家の隣に、ジェリーというチャラい男が越してきた。

さっそく、チャーリーの母やエミリーに色目を使うジェリー。

彼こそが、地中海からやってきた吸血鬼一族の一人で、400年生きている不死身のヴァンパイアだった。

オタク時代の友達であったエド(またの名をレッドミストorマザーファッカー!)はジェリーをヴァンパイアだと疑っていたが、チャーリーは信じようとしなかった。

そのため、エドはジェリーに襲われてしまう。

やがて魔の手はチャーリーにむけられてしまう。

という、お話です。

お隣さんがヴァンパイア!っていうアイデアはそのままに、キャラ設定などをより現代的にブラッシュアップさせています。

ヒロインのエミリーを演じているイモージェン・プーツが魅力的。

いかにもこういった映画のヒロインにピッタリ。

オリジナル版のファンからは総スカンをくらっている本作ですが、見せ場が多く、展開も早いので、ポップコーン映画としては平均点以上の出来具合。

軽い気持ちで観られるので、暇つぶしに最適じゃないでしょうか。

ブルーレイ3Dで視聴しましたが、そんなに3Dが目立つものではないみたいですね。

ヴァンパイアが紫外線にあたって消滅するシーンは、飛び散る火粉やら何やらが非常に立体的に楽しめます。

その他は、多少の3Dを意識した撮影もありつつも、ほとんど3D映画だということを忘れてしまいそうになる感じです。

お化け屋敷のような作品

誰でも隣人が怖いと感じたことは一度ぐらいはあるのではないでしょうか。謎の殺人事件が多発しているときに突然、隣に引っ越して来られたらなおのことでしょう。前までどこに住んでいたのだろう、仕事は何をしているのだろう、どうして綺麗な女性ばかり家に招くのだろう、不審感と興味を抱き、窓越しに覗いていると、なんと!隣の住民はヴァンパイアだったのです。

というのが大まかなストーリーになるが、確かにご近所さんを怖く感じることはある。まったくの赤の他人なら次に会うことも可能性が薄いが、近所の人とは付き合いもあるので粗相のないようにしないといけない。ましてや隣人ともなるとさらに気を使わないといけないことになる。引っ越した先で、つまらないものと言ってお近づきの印を渡すこともその一因だろう。劇中でもそんな心理戦を行うのかといえばまったくそんなことをするはずもなく(この風習は日本独自のものかな)寧ろヴァンパイア家は、俺たちに構うなオーラ全開で近所付き合いなんて眼中にない。そんな隣人に対して好奇心旺盛な生真面目少年が嗅ぎ回っている内にいざこざに巻き込まれていく。

このように、普通の青年が予期せぬ出来事に巻き込まれ、数少ない知人や恋人、頼りないけどその道のエキスパートと組んで、巨大な敵と対峙する、という少年マンガのようなプロットを、ホラーらしく張り詰めた緊張感で描きながら、それらを笑いで覆いかぶせた、ホラーコメディになっている。リアリティーを排除し、恐がらせることだけに特化した見世物小屋のスタンスを大事にしたお化け屋敷のような作品だ。

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