死者たちの癒しの物語

「シックスセンス」は、M・ナイト・シャマラン監督によるアメリカのホラー映画ですが、シャマラン監督はインド系の人で、どこかアジア的なセンスも感じられる作品です。ラストにどんでん返しがあり、怖さもありますが、感動の大きい映画です。死者を見ることのできる少年と、少年をサポートする児童心理学者(ブルース・ウィリス)の物語です。マルコムは、児童心理学者として多くの子供の心の病を救ってきましたが、10年前の元患者の青年ビンセントに銃で撃たれます。ビンセントは直後に自殺。マルコムはビンセントを救えなかった自分に気がつきます。やがてマルコムはビンセントに似た少年コールを担当。コールはマルコムに心を開き、秘密を打ち明けます。コールには、死者が見えてしまうシックスセンス(霊感)があり、そのために悩んでいました。マルコムはともにコールの悩みを解決しようとします。やがて、コールは死者たちが自分たちの満たされぬ思いを癒してほしくて自分の前に現れていることに気づき、悩みを克服し、母親に秘密を打ち明けます。マルコムは、自分の悩みである妻との関係についてコールから受けた助言のとおりにした時、自分自身の真実に気づきます。マルコムは、実はビンセントに撃たれた時に既に死んでいたのです。妻のことや、ビンセントへの気持ちが満たされぬ思いとなって、幽霊としてこの世にとどまり続けていたのでした。心を癒されたマルコムは、安らかに天へと召されていきます。死者たちの映像は怖くもありますが、どこか哀愁を帯びていて、むしろ悲しく、美しくさえ感じられるストーリーでした。

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