面白くって楽しい映画

内容ですが、簡単に言うと「微妙なルックスの女性が汚らしい老婆に呪われて地獄に連れて行かれそうになる」というものです。
簡単に言い過ぎて全然面白くなさそうですが、これが非常に面白くって楽しい映画となっています。
微妙なルックスの女性も老婆も、実に素晴らしい大活躍です。
トイレでパーティーを開催、徹夜で麻雀、ニワトリと生活、現代アートを創造と、その行為はエスカレートしていきます。
そんな有様を地獄で見た老婆は大激怒。
閻魔大王に賄賂を贈ってこの世に舞戻り、孫への逆襲が始まります。
とにかく、爆笑シーンがいくつも登場しますし、かといってホラーとしての面白さも存分に堪能できます。
スパイダーマンのような大作ではないのですが、それが功を奏し、監督が本当にやりたい事をのびのびとやっているのを感じます。
もともとデビュー作の「死霊のはらわた」でもコメディ演出には長けていたのですが、この映画ではそれがもっとも成功しているのではないでしょうか。
気まずいシーンの演出もうまくて、「あ~あ!」という瞬間が何度も出てきます。
主人公はとにかく気の毒な存在なんですが、それでも思わず笑ってしまう場面ばかりなんですね。
全体的にブラックで酷い話なのに、とにかく面白くて楽しく見れてしまうのは流石です。
シリアスなホラーだと思って見ると馬鹿にされた気分になるかと思いますが、こういうB級ホラーが好きな人ならかなり楽しめる作品だと思います。
ちょっと昔のホラー映画をパロディにしたような演出もうまくいってますね。
決して絶賛するような大げさな映画ではありませんが、なぜか全力で応援したくなる作品でした。

失速感が尋常じゃない

1000年の眠りから覚めた大魔王との死闘ではなく、ババアにちょっと不親切にしただけでとことん恨まれるという、ある種、“誰にでも起こりうる恐怖”が発端になっているのかと思いきや、入り口がそういうだけで、中盤以降は呪いや悪魔がどうとかに話が進んで行くので、なんかババアの勢いがどんどん無くなってくるのが、とにかく残念ですね。

開始25分ぐらいは、個人的に大好きな映画だったんですよ。とにかくババアの勢いが凄くて面白いですから。やたら入れ歯に糸ひいてたり、啖をハンカチで拭いたりと、とにかくババアの品のなさが最高だし、序盤はババアの勢いで確実に元気のある映画になっている。サム・ライミがニヤニヤしながら撮っているのもなんとなく想像つく。

ただ、中盤ぐらいからババアだけじゃ駄目だと思ったのか、悪魔がどうとか言い出して、徐々にその悪魔が登場するのですが、透明だったり、影だったりと、この悪魔描写のネタがとにかくしょぼい。中盤はそのしょぼい悪魔描写でもたそうとするので、失速感が尋常じゃないんですよ。効果音もやたらうるさいんですけど、誤摩化しているようにしか感じませんでしたね。

もうちょっとエンターテイメントであって欲しかったですかね。正直僕は、怖がりに観に行ったというより、サム・ライミというホラーバカがどこまでやりたい放題やるのか、という所に念頭を置いて観に行ったので、好きにやってるなあと思わせて欲しい。もっと笑わして欲しかったです。

色んな意味で怖いホラー映画スペル

私はたまにホラー映画を観ていますが、印象的なホラー映画はいくつかあります。

最近観た中で面白かったのが、スペルという作品です。

他の作品を映画館で観た時にこの作品の予告編を観て、面白そうだと思い後日DVDで観ました。

注目すべきはスパイダーマンの監督として有名なサム・ライミ監督の作品という点です。

スパイダーマンも観ましたが、その時に感じていたイメージとこのスペルという作品のイメージがあまりにも違い、それが余計に興味を引きました。

この作品の中では強烈な存在感を放つ老婆が異様で、執拗に主人公の女性につきまといます。

なぜつきまとうのかと言うと、主人公の女性のちょっとした対応に対し逆恨みをしたからです。

しかしそれは一般的な怖いホラー映画とは一味も二味も違い、面白くてコメディっぽい要素満載で描かれているのです。

老婆の装着している入れ歯が凶器になったり、老婆が現れる前の不気味な演出は、グロさも十分にあるのですが観ている最中何度も爆笑してしまいました。

私がブラックユーモアが好きなせいもあるかもしれませんが、苦手な方には苦手な作品かもしれませんが、映像もストーリーも色んな意味でホラーだと感じた事は初めてだったので私はとても気に入りました。

ちなみにこの作品を友人に勧めましたが、友人には映像が強烈過ぎたらしく「最後まで観られなかった。」と言われました。

この作品を観て1ヶ月はなかなか頭からこの作品の場面が離れず、思い出してしまいました。

ホラー映画の役割としてはこの作品は成功していると思います。

映画好きな知り合いは皆この作品を知っていました。

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