宇宙から来た生物

宇宙から来た生物が人間に寄生するというパターンの、SFホラーコメディーです。「ドーン・オブ・ザ・デッド」で脚本を書いたジェームズ・ガンの初監督作品だそうです。
作品内でテレビに「悪魔の毒々モンスター」のワンシーンが映ると思ったら、この監督ってトロマ出身なんですね。ホラーとコメディのバランスや、チープな特撮をあえて多用するなど、確かにトロマの精神を受け継いでいるようです。
冒頭で、授業中に女の裸を書いているバカな子供が出てきますが、この監督は授業中に映画のシナリオを書いていたんでしょうね。
それがこの度、遂にスクリーンに映し出されたというわけです。つまり、全体のストーリーや設定は、田舎の子供が女の裸の代わりに気晴らしに書いたような、単純で馬鹿丸出しなものなのです。
「隕石で宇宙人がこの町にやって来るんだ。もちろん超気持ち悪いヤツ。これが人間の中にビュッて入るんだ。超気持ち悪くね!説得力ある映画と言えます。
とにかく、ひと昔前のホラー映画のオイシイ部分だけを強引に接着して剛速球で放り投げたかのような快作です。序盤の夫婦の小さな諍い(セックスする、しない)から徐々に発展していって、最後は町全体が壊滅状態にまでなってしまう流れの中に、実に様々な要素を盛り込んだものです。
全体的にコメディ要素が強いものの、ホラーとしての見所も随所にキッチリ折込み、最後までまったく飽きさせません。ある程度好みはあるでしょうが、B級ホラーを笑って楽しめる方なら誰にでもオススメできる作品です。

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