耽美とエロスの傑作吸血鬼映画

「血とバラ」は、1960年の作品で、ロジェ・ヴァディム監督作品、原作はシェリダン・レ・ファニュの「吸血鬼カーミラ」です。耽美的でエロティシズムあふれる映像に圧倒されます。ローマに近い古城のそばにカーンシュタイン家の墓地がありました。カーンシュタイン家の人びとは、昔から吸血鬼だという噂のある一族でした。そのカーンシュタイン家の娘カーミラ。彼女の友人のジョルジアが、カーミラの従兄レオポルド・カーンシュタインと婚約しています。200年ほど前、村人たちが吸血鬼にとどめを刺そうとしてカーンシュタイン家の墓をあばき、死体に次々と杭を打ち込んだのですが、その時に最も恐れられていたミラーカの墓だけは見つからなかったということです。ミラーカの肖像画は、カーミラにそっくりで、人々に不吉な感じを与えます。花火大会の事故でミラーカの墓があらわれ、その後カーミラに異変がいろいろと起こります。まるで別人のように、手が氷のごとく冷たくなったり、誰も知らない古いダンスを踊ったりします。やがて、召使いのリザが首に傷跡の残った死体で発見され、人々は吸血鬼のしわざだと噂をします。そしてある日、カーミラが行方不明になり、離れたところで死体で見つかりました。果たしてカーミラは吸血鬼だったのでしょうか?不思議な伝説にいろどられた古城での、美しく若い女性の哀しみや苦悩が感じられ、耽美的な映像とともに、濃厚なエロティシズムが溢れ出るような映画作品でした。

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