封印だ

アメリカ産スラッシャー映画の歴史を、関係者のインタビューと映画のハイライトシーンで振り返るドキュメンタリー映画です。
封印というタイトルですが、現在も普通に見ることのできる作品がほとんどです。日本でDVD化されていない作品もありますが、封印というより売れないと思われているだけでしょう。
かなり早いテンポで各映画についてザックリと触れているだけのため、マニアの方々には物足りない内容かもしれません。
個人的には、古い作品には実際に見たことのないものが多いため、なかなか興味深かったです。「バーニング」「血のバレンタイン」「悪魔のサンタクロース」「ローズマリー」など、見てみたい作品が沢山ありました。
「悪魔のサンタクロース」は流石に批判を浴びたようですが、無理も無いでしょうね。子供に信頼されているものを人殺しにするのは、トラウマになるでしょう。
日本でも、ガチャピンやムックが子供をバラバラにして食べる内容の映画があったら、「実はソックリさんでした」というオチだとしても、非難を浴びるでしょうからね。もともと不気味な容貌ですから、「やっぱり…」という気持ちもあるでしょうし。
印象深かったのは、出演している監督や関係者の方々が、非常に人の良さそうな人ばかりだったことです。話す内容も実に正論ばかりで、「みんな呪われれば良い」「この世はもう終わりだ」「実は何度か逮捕された」などといった不吉な言葉は、まったく聞かれませんでした。
最後まで見ると、なんだか非常に微笑ましい気持ちになってきます。ホラーは平和の象徴なんだな、と思いました。

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