幽霊がやってくる。

ネットを介して幽霊がやってくる。
黒沢清監督のホラー映画『回路』のハリウッドリメイク。『回路』は黒沢清監督作品の中で一番好き!とか思ってたけど、詳細については記憶が曖昧。ホントは一緒に借りてきて比較したかったんだけど、残念ながら行きつけのレンタル屋には『回路』は無し。ということで不確かな記憶を辿りつつ、本作についてもお話していきます(-_-;)。
大学のキャンパスに顔を見せなくなった彼氏ジョシュの家を覗いてみた主人公マティ(クリステン・ベル)。まるっきり生気のない表情となったジョシュはなんと彼女の眼前で電話線で首を吊り自殺します。
当然悲観にくれる彼女。そんな彼女をネットのチャットで慰める友人たち。しかしそのチャットの中に、死んだはずのジョシュのチャットが紛れ込む。「助けて!」と何度も。
奇妙に思ったマティは彼のPCの行方を追いますが、これが第三者のデクスターの手に渡ってました。そのPCに残されていたのは何人もの自殺者の映像。なんか幽霊っぽいのも紛れてる!
その頃、巷においても謎の自殺が急増してました。果たして、マティはその因果関係に気づくことができるのか・・・?
『回路』は日本人の恐怖のツボを見事にバシバシ突いてきた名作だと思うのですが、やはりハリウッドで作るとなんか大味になるのは仕方の無いところなのか。『回路』で一番インパクトのあった飛び降り自殺のシーンは忠実に再現してると思うんだけど、なんかワビサビが足りない。

『回路』のハリウッド版リメイク

『回路』のハリウッド版リメイクということで借りてはみたものの、考えてみたら『回路』自体ほとんど記憶にないんですよね。

ということで、そっちとの比較はできませんが『リング』や『呪怨』といった、この分野での先駆者的作品と比べても、全ての部分において格下扱いなのは否めないかな。

この作品でもそうですけど、やっぱりこの分野でのハリウッド・リメイクは無理なんじゃないかと思ってしまいますね。

おそらく、日本人が求めるものとアメリカ人が求めるものは違うんじゃないかな〜。

あの日本版ホラー独特の、暗闇や沈黙によって作り出される鳥肌の立つような雰囲気はあっちではウケないんでしょうね…。

どうしても視覚的な恐怖やリアルを求めているように感じてしまうのは自分だけなんでしょうか?

この作品では、通信回路を介してあの世の住人たちがこちらの世界を侵略してくる。みたいな感じになってますが、最終的に1つの町だけかよって突っ込みたくなるようなオチで…なんだか拍子ぬけしてしまいました

これは映画全体を通してもなんですけどね。

確かに映像は、デジタル技術のすごさを感じさせてくれるものになってたんだけど、映画自体のつくりはかなり雑な印象を受けたし。

何かを伝えたい、何かを感じてほしいといった印象は全く受けなかったかな〜…かといって、派手に魅せてくれるといった作品でもなかったしな〜。

映画を見終わった後の『余韻』というものが全くといっていい程ない作品でした

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