バチアタリ

『ノロイ』『超・悪人』の白石晃士監督作品です。ググってみると元々インディーズ時代に『暴力人間』という作品を撮ってて、そのセルフ・パロディ的な要素もあるみたい。
映画監督白石コージ(白石晃士)が製作中であった心霊ビデオ。有名ではあるが同時に詐欺・ホモ疑惑のある霊媒師、丹下龍水を招き、山中で悪霊祓いを行うというロケ撮影をしていたのですが、参加者の山本剛史・笠井暁大(ともに本人)の「暴力人間」コンビが暴れたために企画は滅茶苦茶に。
四日後、プロデューサーに住所を聞いたこの暴力コンビが事務所に押しかけ、ギャラを要求してきました。しかし二人は金を受け取っても帰らない。丹下先生との企画はポシャったけど、DVD製作の枠は埋めなきゃならない。そこに付け込んだ暴力人間コンビ!「(一緒に)やろうや」と。もう嫌な予感しかしない。断りたいけど結局暴力に屈しちゃう。
かくして、白石監督はこの二人とともに心霊ビデオを改めて撮ることになりました。撮影スタッフの堀田、録音担当の福嶋も地獄へ道づれです。ということで作品タイトル『実録!呪いの地獄めぐり 百鬼夜行』の始まり始まり。
この暴力人間コンビ、勿論序盤からフルスロットルですw
「府中(競馬場)でスったのは呪いのせいじゃ!」とか、いるはずもない幽霊を「ちゃんと撮れや!」と撮影スタッフにキレたりとか。もうホントDQNって面倒臭いですね。心霊ビデオ撮影が「やらせ」であるとバレた後は更に二人の暴走がヒートアップ!完全に企画は暴力人間コンビ主導で進んでいくことになります。
勿論素人がやることだから企画はどんどん無茶苦茶に。
打ち上げの席で他のお客さんに絡んだり(店破壊、カップルの男&店の大将ボコボコ、女拉致)とかしちゃう人たちだし。
暴力人間、不平を漏らすスタッフ、作品にダメ出ししてくるプロデューサーに挟まれる白石。彼はいつしか徐々に心の奥に潜むどす黒いものを露にしていきます。
その狂気をぶつけに行った相手は、あの丹下龍水のロケに参加していた彼の信者夫婦。彼らの家に押し入り縛り付けて、丹下龍水の肖像の上に脱糞させて彼らの洗脳を解く!ってなんで脱糞なんだよ!そして旦那はやけにリアルな汚物をひり出し、着衣の乱れた奥さんは暴力人間達にあわやレイプされそうに。ラストはちょっと適当にぶん投げちゃったかな~。ここで完全にモキュメントを放棄して笑いに走っちゃうんだけど、私としてはもっと恐怖と狂気にこだわって欲しかった。

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