バイオレンス・レイク

大人の正義が最悪の事態に

原題は「EDEN LAKE」です。邦題はバイオレンスとなりましたが少しこの映画の評価を下げたような気もします。
ストーリーは、休暇を利用して、「エデン・レイク」と呼ばれる湖畔にキャンプにした恋人同士。楽しいはずの二人の時間に地元の少年グループがやってきます。
いろいろと、悪さをしたり二人に言いがかりをつけたりします。ここで彼氏が正義感をだして、少年達に注意をします。これがきっかけで二人は奈落の底へ突き落とされます。
再びやってきた少年達と再び言い争いになり暴力にまで発展します。遂に彼氏は少年達につかまり焼き殺されます。彼女は逃げながらも抵抗し、一人の少年を殺してしまいます。
そして助けを求めた家に入るのですが最悪の結膜が待ち受けています・・という話です。
前半は生理的に嫌な不条理な展開です。普通はこの展開があって後半逆襲するリベンジ映画となってやっつけてジエンドなんですが、この映画は違います。
前半の展開から後半に向かうと悪い方向へ悪い方向へと向かいます。とにかく見ているほうがイライラし、もう二人に反撃しろ!といいたくなるような流れです。
恋人同士二人VS少年達は多数です。この少年達が憎たらしく描かれているのです。ある意味ここまでやると凄いとさえ思います。
ラストの逃げ込んだ家は殺された少年の家です。これも最悪の展開です。結局彼女は少年の父親に殺されます。
日常の世界でも起こりうる話です。あの時キャンプの場所を代えれば何事もなかったのです。注意をしたばかりにこうなったのです。
怖い映画です。人生の教訓になるような作品でした。

人生において大切なことを教えてくれます

決して鑑賞後の後味のいい作品ではないのですが、タイトルでも書いたように人生における大きな示唆を与えてくれる作品ではありましょう。それはズバリ「ややこしいやつには関わるな!」です。

ホラー映画ではひどい目にあう人は13日の金曜日のように湖にウカレポンチでやってきた若者がキャッキャやってる連中というのがスタンダードなのですが、こちらはもう初手からキャッキャする暇もなくイヤーな雰囲気です。

休暇にわざわざ車で彼の要望でやってきた「エデン」という名の湖。その名のとおりとても素晴らしい・・・ですかね。向こうの人の感覚とはちょっと違うのかもしれません。たちの悪そうなゴロツキみたいな少年たちもいるし、とても意固地になって居座るほどのところとも思えません。

決して人間離れしたモンスターが出てくるわけではないものの、人間の理性のないむきだしの悪意みたいなものが感じられて、非常にいやぁな気分になる作品です。でもそもそも変なやつらに絡んでしまったのが悪いと思うんです。自分が筋を通していたとしても、そんなものは無法な人間には意味がないわけで、かわいそうながらも自業自得ではあります。

本当に大事な人を守りたいなら、セガールやスタローンでない限り蛮勇を見せるべきではありません。ややこしいやつがいたらさっさと距離を置くことです。私はこれを人生を生き抜くよき教訓としてこの作品で学ばせてもらいました。

そんなわけで鬱エンドのお好みな方にもおすすめです。

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