精神に感染する不気味なウイルスを用いたジャパニーズホラー

ホラー映画と言えばこの『感染』という映画を思い浮かべる人も居るのではないでしょうか。未知のウイルスの恐怖を具体的に表した非常によく出来た作品で、邦画ホラー特有の難解さも同時に持ち合わせている良作と呼べるでしょう。

あらすじは廃病院寸前の荒廃しきった病院に、未知のウイルスに感染した患者が運び込まれてきて、ダクトを介して院内の様々な人間に感染してしまい、人間とウイルスの極限状態を中心として物語が進行します。

邦画ホラー特有の難解さが全面的に出されているストーリーは賛否が分かれますが、あえて具体的な描写をしないことで感染の恐怖を十二分に表現することが出来ていると言えます。

特筆すべき点は役者たちの演技で、未知のウイルスに感染してパニックを起こしている役柄を実力派俳優たちが鬼気に迫る勢いで演じきっています。未知のウイルスについての明確な記述は殆どなされておらず、あくまでも視聴者側の解釈が強く影響するストーリーに役者たちの演技がうまく噛み合っていて、未知のウイルスがもたらす危険性や狂気さ、そして何より逃れられないという状態を上手に生み出しています。

演出の恐怖と役者たちの演技があってこその『感染』という一つの映画が成り立っていることは間違いないです。特にこの物語はストーリーが非常に難解にできているので、意味深な演出一つひとつ、そして何よりキャラクター一つひとつの重要性が色濃く出ている作品といえるでしょう。

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