続編というハードルを難なく越えて成功した稀な作品

SF系ホラーといえば「エイリアン2」は外せません。唯一といっていいほど、繰り返し観ても耐えうる映画です。ジェームズ・キャメロン監督の才能と手腕、主演のシガニー・ウィーバーのミックスアップ作品です。才能のぶつかり合いをこれでもかと満喫できるだけに、1986年の公開から30年近くを経ても尚、色あせません。
前作の「エイリアン」はリドリー・スコット監督ですが、こちらの作品は「ねえ、知ってる?地球人ってエサなんだよ」といわんばかりの、宇宙空間での人間の無力さを描いていました。対して、続編の「エイリアン2」では打って変わって母性がテーマ。エイリアンにも母性があり、主人公のリプリーにも母性がある、その対決となります。
「エイリアン2」では、唯一の生き残りである少女・ニュートを保護し、帰艦する目的がありますが、エイリアンとの闘い方を知っているのはリプリーだけ。そして同行する屈強な植民地海兵隊員が次々とエイリアンのエサにされていく中で、迫りくるエイリアンの大群とどう戦うのかが見どころです。
さて、映画の続編は往々にして駄作という概念を覆した「エイリアン2」ですが、第一作の「エイリアン」よりも評価が高いのはテーマが明快で、最後まで丁寧に描かれているからです。また、人間の捕食に執着するエイリアンと最後の最後まで戦うリプリーの知恵には、人間の持つ最終兵器を感じさせます。エイリアンには知恵というものはありませんから。
エイリアンをデザインした鬼才H・R・ギーガーのような、新しいエイリアンを作り上げる人はもう出てこないかもしれません。NASAがいまだに地球外生物を水や酸素にこだわって探している理由がわからなくなるほど、エイリアン像を定着させた作品です。
映画を観終わった後、ありったけの敬意を表すべき作品。

かなり納得のいく良作

前作から生き残り、ハイパースリープした主人公のリプリーを乗せた宇宙船は、57年間宇宙を彷徨い続けた。

彼女偶然救出され、57年という年月に衝撃を受け、さらに悪いことにその間に娘が死んだ事実を知らされる。

前作のトラウマから悪夢を見る毎日、エイリアンの襲撃は彼女の妄想だと決め付けられ、査問委員会にかけられ、精神病院送り。

そんな中、前作でエイリアンに仲間が寄生された惑星を開発しているという事実をリプシーは知り、リプシーは大反対!!

開発会社の社員は彼女をバカにする。

見ていた俺も「何で!!わかってくれないの?」と彼女とリンクして、腹を立てるくらいなんで彼女の憤りは計り知れない。

エイリアンが出てきてパニックに陥る軍隊を見て「ざまぁ!」って思ったのは俺だけではないはず。

なんというか、リプシーさんの行動にキチンと全てにおいて理由付けがされているから、納得しながら見れる。

リプシーがエイリアンのいる惑星に戻ったのも、エイリアンに襲われた悪夢(トラウマ)を断ち切るため、軍隊が着いてきてくれたことにも後押しされているのが伺える。何よりエイリアンを殲滅したかったんだろう。

その星での唯一の生存者の女の子のニュートを助けたのにも、彼女の娘が死んでしまい、ニュートを娘と重ねて見ていたという理由があった。

そんで、相変わらずの恐怖演出(まぁ、アクション映画状態だったからそんなに恐くなかったけど)。

エイリアンの生態系の秘密などの話の膨らませ方など、かなり納得のいく良作だった。

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