スティーブンキング原作 息詰まる密室ホラー

とあるホテルに"泊まると必ず死ぬ"という部屋があることを知った主人公、心霊記事ライターのマイクは実際にそこに泊まってみてレポートを書こうと試みます。
このいわくのある部屋の存在は従業員も認知していて、ホテルのオーナーはマイクの宿泊を諦めさせようと説得をしようとしますが、マイクの好奇心と強情に折れとうとう部屋を貸してしまいます。
マイクはこれまで散々インチキな心霊スポットに訪れて肩すかしを食らっていたため室内で発生している異変を従業員のイタズラだと考えますが、しだいに異変は悪化していきとうとう部屋から出ることすらできなくなり、後悔と絶望感に襲われていきます。

ホテルの部屋といえば清潔感や高級感がまず思い浮かびますが同時に存在するあの閉塞感、それを上手く生かした作品だなと思いました。
最初は余裕のある主人公が室内で発生する小さな物音や機材の故障など、私たちが日常で生活していても感じるほんのささいな違和感から徐々に追い込まれていく感じはあたかも自分がホテルの室内にいるような錯覚を覚えさせてくれます。
急なドッキリ演出で視聴者を驚かせるような映画も多くありますが、(この作品にもその演出が無いとはいいませんが)全体からねちっこく不安感を煽るような展開で個人的には非常に好感が持てます。
物語終盤になると室内で起きる出来事が過激になり、ホラーというより「こんなことまで起こるの!?」という驚愕が勝ってしまうかもしれませんが、この大がかりな展開も見どころの一つといえるでしょう。

流石巨匠スティーブンキングといったところでしょうか。ホラー好きの万人におすすめできる作品でした。

現実的なやつら

ジョンキューザックが好きなのとジョンとホラーが結びつかずということで飛びついて鑑賞。
今まで総勢56人が色んな形で死んでいるというホテルの一室に好き好んで仕事のために泊まりたいと懇願する主人公ジョンキューザック。幽霊など信じていないくせに心霊スポットの本を出して生活をしている。そして今回のホテルの支配人サミュエルLジャクソン。死体の片づけとか掃除めんどくさいから「嫌だよー」と言ってはいらせたがらない。
なんかあやしいやつ。でもジョンの必死のおねだりにしかたないと鍵を渡すL。
部屋に入ると最初のうちはいつものように何も起こらず「おばけなんて嘘さ」と言う感じでいるが急にラジオから音楽が流れ出し・・・窓に手挟まれるわ変な人に追っかけられるわそして60分がスタートする・・・。
って感じなんだっけど。
どうなんだろう・・・サミュエルLジャクソンという大物俳優をつかう必要はあったのでしょうか?意味ありげな役のくせにとくに意味がない。
「よくやった」「上出来だ」みたいな事最後言ってたけどあんた何物?っていう疑問がすごくある。
火事になっても逃げずに部屋にいたから彼こそがあの部屋での幻覚などを引き起こしている張本人なのかなと推理。
現にあの人がジョン意外と話すシーンなどはなかったからあの人自体が1408号室の主と考えれば最後のセリフもつじつま合うかなぁと。
サミュエルに「泊まるのやめなよー」って説得されてからジョンが怖がりだすまでのジワジワと迫る恐怖はなかなか面白い。
しかし娘がでてきたり奥さんやオヤジがでてくるのがなんか現実的でホラーとしては好きではない。もう飛びぬけて非現実的なやつらがうじゃうじゃ出てくるのが好きだ。
途中で夢オチのようなシーンでは「これで夢オチなんてシナリオならこの映画はクソすぎるぞ!おい!!」って思ってたら1408号室に戻してくれて一安心だ。

ジョン・キューザックの演技力に支えられた作品

心霊現象をテーマにした作家である主人公のもとに、あるホテルの部屋についての手紙が届く。「1408号室、1、4、0、8足して13か。」どうせガセだと思い、半信半疑でその一室に泊まることにした主人公に次々と恐怖が襲いかかります。
主人公を演じるのはベテランのジョン・キューザック。彼でなければこの主人公は務まらなかったと思います。この作品はホテルの一室という固定された狭い空間でストーリーが展開します。この密室の中で一人のシーンがほとんど。ホラー映画によくある、襲う側の視点のような演出もありません。何が自分を襲っているのか、何が目的でこの部屋は自分を閉じ込め、苦しめているのか。恐怖の正体も目的も分からない中で正気を失っていく主人公の様子こそがこの映画の怖さのすべてで、それを演じきるジョンの演技力に脱帽です。
スティーブン・キングの短編小説が原作であるこの作品は、古くから使われている恐怖を感じさせる演出が盛りだくさんです。しかし、それをありきたりに感じることはなく凝った小道具やカメラワークによって新鮮さも感じさせるようなものになっています。個室と言う限られた設定で、あれだけの世界観を生み出せるのは原作と監督の技術がうまくかみあった賜物だと思います。
グロテスクな演出も少なく、心霊や怪物というよりも純粋な「恐怖」を味わえる作品なので、ホラー映画初心者の方におススメしたい一本です。その反面、ホラー映画好きにはちょっと物足りないように感じられるかも知れません。

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