ああ愛しきプレデター

残酷描写がたくさんあります。中でも、生皮を剥がれた挙句に天井から吊るされた死体は、切株熱を煽る事間違いなし。残念なのは、画面に映るのは死体になった後ばかりで「プレデターが、具体的にどう楽しんだか」という過程があんまり描かれていません。この辺は、こちら側の想像力で補完するしかありません。まあそれでもいいっちゃーいいんだけど。

また今回主に絡んでくるのはブードゥー教。古代から地球を枕とし、人間文明の栄枯盛衰を目の当たりにしてきたプレデター達には、神秘性という所でリンクするような気がします。プレデターは、実体を持つ神獣みたいなものでしょう。シュワちゃんにもダニークローバーにも「何て醜い顔なんだ」と同情されていますが、プレデターは、実は崇高・高貴な存在なんです。しかしまー、ビルの下になんか基地を作っちゃって。どんだけ人間と身近で居たいんだ。ついでに言うと、トレードマークのドレッドヘアも、ブードゥー教信者とお揃い!

古代文明の象徴としてのイメージを保つためか、所々とってもローテクなのが気になります。『AVP』の最後では、傷ついた仲間を「担架」に乗せて運ぶというとってもアナログなシーンがありました。このプレデター2では、取りいだしたる救急セットで軟膏を自作し、それを切断面に塗りこむという、今時の地球人が描く漫画のような治療を施して見せるのです。これには思わず笑みがこぼれました。

光の屈折を変えられる超技術を持ちながら、一部で頑なにアナログ文明を突き通すプレデター。この心意気には惚れてしまいます。

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